「人生はやったことの結果ではなく、やらなかったことの結果」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第514回「人生はやったことの結果ではなく、やらなかったことの結果」
だと言い切る安田。
人生を変えるヒントは思考の外側にあるのだそうです。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

使ったあとよりきれいにして帰ることを意識して職場をつかってます!金子亜佑美でーす!

安田

安田佳生でーす。すばらしいですね。

栃尾

すばらしい。

金子

ありがとうございます!

安田

インディアンのことわざみたいですね。

金子

インディアンのことわざっすか。

安田

インディアンのことわざで、「土地は先祖からもらったものじゃなくて、子孫から借りてるもの」みたいなのがあるらしいですよ。

金子

ああ、なるほど。

栃尾

へぇ~、すばらしい。

安田

「だから子孫にちゃんと、もらったときよりきれいにして返そうね」みたいな、「借りてるから」っていう。

栃尾

ふーん。

金子

丁寧に使ってるんですねえ。

安田

ね。

金子

インディアン……かな。インディアン△!☆※○□★

安田

……(笑)

栃尾

ブツブツ言って……しゃべる練習だって言ってたのに(笑)

金子

(笑)

安田

でも、そういう気持ち大事ですよね、やっぱり、こうね、きれいにして、っていうね。

栃尾

はい。

安田

自分の体とかもそうですよね。

金子

えっ?

安田

自分の体をできるだけきれいな形で返すというのがね。

栃尾

大地に返すってことですか?

安田

大地。

金子

おお、なるほど!

安田

まあ……大地かなあ、宇宙かな。

栃尾

ふーん。

安田

なんでしょうね、まあ、誰かが貸してくれてるみたいな。車とか他人に借りたら、結構きれいに使って返すじゃないですか。

金子

返しますね。

安田

あんな感じで自分の肉体を誰かに借りて。

栃尾

あ~。

安田

車みたいなもんで、肉体がないと現実世界でいろいろ活動できないんで、お借りしてるわけですよ、誰かに。

栃尾

うんうんうんうん、なるほど。

安田

と思ったら丁寧に使うじゃないですか、自分を。

金子

そうですね!そこは考えてなかった。

栃尾

たしかに。ピアスの穴なんか開けちゃいけなかったかなあ(笑)

金子

(笑)

安田

僕、最近ね、2歳半の子どもを風呂に入れてて思うんですよ。

栃尾

はい。

金子

あ、もう2歳半になったんですかぁ。

栃尾

早いなあ(笑)

安田

結構丁寧に洗うわけですよ。「俺、自分の体でもこんな丁寧に洗わないよな」っていう感じで(笑)

栃尾

いいですね(笑)

金子

いいですね(笑)

安田

それで気づいたんですけど(笑)

栃尾

ふーん。

金子

あ~そっかあ。

安田

で、今日はですね、「人生とはなんぞや」ということを話し合いたいんですが。

金子

おぉ……(笑)

栃尾

でかいですね(笑)

安田

よく「人生はやったことの結果だ」とか言うじゃないですか。

金子

はいはい。

栃尾

言いますか?あんまり聞いたことない。

安田

あ、聞いたことない?

栃尾

はい。

金子

なんか聞いたこと……なんとなくあります。

安田

「自分がやってきたことの結果である」ってよく言われるんですけど、あれ、間違ってんじゃないのかなっていうね。

金子

いや、間違ってるよ!

栃尾

早いね。理解したの?(笑)私、理解できない、そのワードが(笑)

金子

(笑)

安田

前回「見えない選択肢」ってお話ししましたけど、人生はやったことの結果じゃなくて、やらなかったことの結果じゃないかなって気がしてるんですね。

栃尾

ふーん。

金子

えーっ。なるほど。

安田

つまり人間はですね、「やったこと」と「やらなかったこと」がありますよね。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

で、やったことが履歴書とかに書かれるわけですよ。

栃尾

はい。

安田

だから、「やってきたから俺がいまここにいる」って思いがちなんですけど、実はその何百倍・何千倍も、やらなかったことがあるわけですよね。

金子

うん、ありますね。

安田

たとえば僕はサーフィンをやったことがないし、世の中には会社をつくったことがない人がいっぱいいるし、前回栃尾さんがおっしゃってたように、会社を辞めようと考えたことがない人とか、会社を辞めたことない人とかもいるわけで。

金子

うん。

安田

だから、「会社を辞めなかったから、いまの自分がある」とも言えるけど、辞めたらぜんぜんちがう人生になってたかもしれないわけなんで。

栃尾

はい。

金子

うーん。

安田

つまりですね、「やったこと」「やらなかったこと」があるでしょ、そして「考えたこと」「考えなかったこと」っていうのがあるんですね、人生に。

栃尾

ああ、はい。

安田

人間って、やったこととか考えたことの結果がいまに至ってると思いがちなんですけど、ちがうんじゃないかなと思ってですね。

栃尾

ふーん。

安田

実は、やらなかったことをやってたり、1回も考えたことないことを考えたりしたら、人生が劇的に変わってた可能性があるなと思って。

栃尾

はい。

金子

たしかに。

安田

そうなんです。だから、やらなかったこと、考えなかったことっていうのが、人生をものすごく1か所に縛り付けてるっていうかね、つまり、考えたこと、やったことに縛り付けてるわけですよ。

金子

……うん。

栃尾

……うんうん。

安田

むずかしい話になってきましたが。

金子

むずかしい話になってきた。

栃尾

やってないことが外側にあるって感じですか?

安田

やってないこと……そうですね、なんていうんでしょうねえ。

栃尾

広い世界が。

安田

そうですね。

栃尾

それによってギュウギュウ自分が閉じ込められてる、みたいな感じですか?

安田

そうなんですよ。

金子

なるほど。

安田

まさに「見えない選択肢」っていうのは「やらなかったこと」であり、「考えてもいなかったこと」なわけですよね。

栃尾

はい。

安田

それが自分の人生とかいまのポジションとかを決めちゃってるわけで、「自分はなにをやってきたから、いまここにあるんだろうか?」ってよく考えがちなんですけど、「私はなにをやらなかったんだろうか?」とか「私はなにを考えてこなかったんだろうか?」っていう、それも無意識が決めるんですよ。

栃尾

はいはい。

安田

「やるまでもない」とか、「こんなことやってもしょうがない」とか、「こんなことは考えるまでもないね」ってことをぜんぶ考えてたら大変なんで。

金子

うん。

栃尾

まあ、知らないってこともありますよね、そもそも。

金子

うん。

安田

そもそも知らないってこともあるし。

栃尾

ほとんどそんな気がしますけど、多くは。

安田

そうですね。

金子

うん。

安田

まあ、知ろうとしないから知らないってことだと思うんですけどね。

栃尾

はいはいはいはい。たしかに「やったこと」「やらないこと」の間にすごく境界があって、そのなかで自分が生きてる、みたいなふうに考えられるかなって。

安田

そうなんですよ。

栃尾

「環世界」って聞いたことありますか?

安田

カンセカイ?聞いたことありません。なんでしたっけ?

金子

カンセカイ??

栃尾

なんていうんですかね、「環状○号線」とかの「環」で、自分の世界、たぶん見えてる世界、生きてる世界のことなんですけど、たとえば色が見えない虫は「色がない」っていう環世界を生きている、われわれは7色見えるけど、その環世界で生きてるみたいなことで。だから、「これ」を考える人と「あれ」を考える人では、たぶん別の環世界を生きてる、みたいなふうに捉えられるのかなと思って。

安田

そうでしょうね。

金子

あ~。でも、すっごいかったい殻に閉じこもってますね、そう考えると人生って。

安田

固くもないんですけどね。

栃尾

いきなり否定された(笑)

安田

いや、なんていうんでしょう、「固い」っていう表現ではなく……

栃尾

うんうん。

金子

あ~なるほど。

安田

なんなんでしょうねえ。

栃尾

自分でぶち破れない感じしますよね。見えてないんだから、そもそもっていう。

金子

うんうんうんうんうん。そうそうそう、そんな感じ。

安田

そうなんですよね。ほんとは殻はないんだけど、その外側が見えないというか。

金子

あ~そっか。

栃尾

はいはいはい。

金子

見えない。たしかに。

安田

そうなんですよ。

金子

むずかしい、すごい。

安田

だから、よく「人生を変えたい」とか言うじゃないですか。

金子

うん。

安田

そういうときに、自分が思いつくこととかをやっちゃうと、結果変わらないんじゃないのかなっていう気がしてて。

栃尾

なるほどなるほどなるほど。それはほんと、あるかもしれないですね。

金子

たしかに。うん。

安田

そうなんですよ。だから、自分が思いつかないこととかを思いつくというかですね、自分の想定外のことをやると劇的に人生変わるんじゃないかって気がして。だから、僕もよく、無理やりサーフィンに誘われたりするんですよ。「あなたは海から陸を見たことがない人だ」みたいなね、「いや、俺は船に乗ったことがあるぞ」って感じなんですけど(笑)

栃尾

一応あった(笑)

安田

いや、でもね、サーフィンする人に言わすと、ぜんぜんちがうんですって。1人で板の上に乗って海から陸を見るという体験をしたことがある人と、したことがない人では、人生ちがうんだと。

金子

えっ、すてき。へぇ~。

栃尾

なるほどなるほど。

安田

たぶん、そういうのがいっぱいあるんですよ。

栃尾

はい。

金子

あ~、すてき。いいですねえ。

安田

そういうのをやってみると意外なことに人生変わったり、見る目が変わったりとか、価値観が変わったりすることあるじゃないですか。

金子

そうですねえ。

安田

ね。それって、きっと想定外のところにあるんだろうなあと思って。

金子

なるほど。

栃尾

そうすると、「旅に出る」みたいなことは、結構ひとつ意味はありそうですね。

金子

うん。

安田

だから、どこに旅に出るかとか、誰と旅に出るかとか、旅に出る時点で自分の想像の範疇じゃだめなんだと思うんですよ。

栃尾

たしかに。

金子

そうかぁ。

栃尾

「かもめ食堂」っていう映画で、地球儀でポッとやったところに行った、っていうエピソードがあったと思います。

安田

いいですねぇ。

金子

ああ、いいですね。

栃尾

指を指したところに行ったらフィンランドだった、みたいなエピソードがあったと思います。

安田

まさにそういう、ほんとに、なんていうんでしょう、不条理というか、まったく論理性のない行動というか、そういうのがすごく可能性を広げるんだろうなあという気がしている今日この頃です。

栃尾

うん、たしかに。

安田

魅力的ですし、そういう経験があると。

栃尾

ということは、安田さんもサーフィンをやるんでしょうか?

金子

おっ!

安田

やりませ…んけど(笑)

栃尾

やらないんですね(笑)

金子

(笑)

安田

なんか、そういう、ほんと偶発的な出来事っていうかね、運命と呼ばれるものを自分で引き寄せる方法がそこにあるんじゃないのかなっていう気がしたわけですよ。

栃尾

うんうんうん。なるほど。

金子

へぇ~、なるほど。面白いですね。

安田

だから、なんかやりましょうよ、「日本海溝に潜る」みたいな。

栃尾

あ、お便りで募集しませんか?私たちが思ってるのだとよくないから(笑)

金子

あ~、そういうことですか(笑)

安田

「これをやってみたら人生変わるよ」みたいな?

栃尾

「3人でやるべし」みたいな(笑)

金子

そうですね。

安田

なるほど。

栃尾

決めてもらいたいですね(笑)

安田

いいかもしれないですね。

栃尾

いいですね。やりましょう。

金子

はい。

安田

じゃあ、おまとめを先生。

栃尾

えっ!?

金子

(笑)

栃尾

えーと、じゃあ、「3人でこれをやったら世界が変わるよ」っていうお便りをお待ちしております(笑)

安田

はい。ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2022年8月3日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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