“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第156回 10円クレーンゲームは「令和の駄菓子屋」

Xで「子どもが万代に行きたいと言ってくれることが最大の武器だ」と書いてらっしゃいましたよね。確かに子どもが行きたいと言えば親はついてきますよね。

それはそうですけど、簡単なことではないですよね。万代さんでは実際にどんなことをやっているんですか?

ああ、持ってますね。ただなかなか開けませんけど(笑)。だいたい可愛い顔して親に出させるっていう。でも確かにそうか、子どもが自分のお小遣いでも行きたいと思わない限り、親を連れて行こうとはならないですよね。

そうなんです。「親のお金だったら行くけど自分のお小遣いじゃ行きたくない」というレベルだと、子どもマーケティングとしてはまだ50点なんですよ。お子さんにとって土曜日のファーストチョイスになれるように、店を磨き続けないといけない。

うちの目玉は「10円クレーンゲーム」なんです。普通なら1回100円のところを、1回10円で遊べるようにしているんですよ。だから100円あれば10回も遊べるんです。

そうなんです。4人家族で来たときに、お母さんもお父さんもお子さんたちも、それぞれが楽しめるように店全体を設計しています。子どもは子どもの予算で、大人は大人の楽しみ方で、一つの空間の中でそれぞれの時間を過ごしてもらう。

ははぁ、なるほど。ちなみに「子どもをファンにしたい」と思っているお店は多いと思うんですけど、なかなか成功しないじゃないですか。それはやっぱり子どもに喜んでもらうための商品やサービスが足りていないということなんでしょうか。

足りていないか、あっても金額が高いことが多いですね。親が子どもを連れて行きたい場所は世の中にたくさんありますけど、子どものファーストチョイスになれる場所はそう多くない。子どもの目線に立ったマーケティングをちゃんと考えないと、そこには届かないと思います。

なるほどなぁ。聞いていて思ったんですけど、これって昔の駄菓子屋ですよね。30円ぐらい握りしめて駄菓子屋に行って、くじを引いたり友達が買うのを眺めたりして一日過ごす。あのワクワク感を令和に再現しているというか。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

















