この対談について
健康人生塾の塾長にしてホリスティックニュートリション(総括的栄養学)研究家の久保さんと、「健康とは何か」を深堀りしていく対談企画。「健康と不健康は何が違うのか」「人間は不健康では幸せになれないのか」など、様々な角度から「健康」を考えます。
第59回 「脳」は敵か、味方か?
第59回 「脳」は敵か、味方か?

これまでの対談で久保さんとはいろいろなテーマでお話しをしてきました。その中で時々思うのが「脳って意外と間違った判断をするんだな」ということで。例えば「砂糖」の話、あれは衝撃でしたよ。

そうですそうです。本当はカラダに悪いのに、脳が間違った判断……言わば「小細工」をしているわけじゃないですか。だから私は「もしかして脳は、カラダの一部ではあるけれども、実は敵なのかもしれないぞ…」と疑い始めているんですよ。

だって単細胞生物には脳はありませんけど、ちゃんと「生きて」いるじゃないですか。そういう意味では、以前安田さんとも意見が一致しましたけど、私はやはり「脳」はある種の「アンテナ」なんだと思いますね。

ああ、目から入ってきた光は、視神経を通じて脳に伝達されるから「見えている」と認識できるんですよね。つまり「目」自体が情報を処理しているわけではないと。

そうそう。例えば「熱い」「痛い」といった危険な情報に対しては、脳は瞬時に「離れろ」っていう信号を出せるじゃないですか。でも冒頭でも言っていた砂糖。これは食べ過ぎたらカラダに悪いのに、「もうそれ以上食べちゃダメ」って信号は出さない。これはそれが短期的な脅威じゃないからかなと。
対談している二人
久保 光弘(くぼ みつひろ)
健康人生塾 塾長/ホリスティックニュートリション研究家
仙台出身、神奈川大学卒。すかいらーくグループ藍屋入社後、ファンケルへ。約20年サプリメントの営業として勤務後、2013年独立し「健康人生塾」立ち上げ。食をテーマにした「健康人生アドバイザー」としての活動を開始。JHNA認定講師・JHNA認定ストレスニュートリショニスト。ら・べるびい予防医学研究所・ミネラル検査パートナー。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。