“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第107回 万代がフランチャイズ化しない理由

結論から言うと、FC化は難しいと思ってます。万代は店舗ごとにサイズや中身が違うし、コンテンツも地域ごとに変わるので。パッケージ化がそもそも合わないんです。

その通りです。コンビニなんかは、テストマーケティングを繰り返して、うまくいく商品を見極めている。もちろん中には失敗することもあって、例えば一時こぞってドーナツを打ち出してましたけど、定着しなかったですよね。

ありましたね、コンビニドーナツ。確かにもう全然見ませんね。

そうです。もちろん、逆のパターンもあるわけですけど。例えばコンビニドーナツが爆発的にヒットして定着したら、むしろ利益の柱になっていたかもしれないし。そういう意味でも、どういう親を選ぶかっていうのは結構責任が伴いますよね。

さすが鋭いですね(笑)。実は以前たこ焼きチェーンを万代の店舗に入れようかなと思ったことはあるんです。時間をかけて開発するより、完成されたFCのほうが早いだろうなと。その時点ではちょっと条件が合わず見送りましたが、可能性としてはゼロじゃないですね。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。