“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第112回 万代「第2創業」の幕開けは福岡の地で

へぇ、ということは、もともと人の往来が多い場所なんですね。これまでの話を聞いていると、次は東南アジアかと思っていたので、福岡と聞いて少し意外でした。このタイミングで福岡進出を決めた裏事情が何かあるんでしょうか?

裏事情というほどではないのですが(笑)。もともと僕には「ローカルエリアで地域の方々に娯楽を提供できる施設を作りたい」という想いがありまして。それで東京や大阪のような都会より、むしろそこから離れた場所が僕ららしいと考えて事業をしているんですね。

キレイに言えばそうなんですけど、実際はそんなに余裕はなかったです(笑)。確かに条件はいいけれど、大きな勝負だというのは間違いない。東北や北海道と違って万代を知っている人もほぼいないだろうし、気分的には「第2創業」くらいの感じです。

なるほど。経営的に見れば、東北・北海道に店舗が集中していたところ、次は九州に出店ということで、日本列島を挟み撃ちにするような形になりますよね。今回が成功したら、その間を埋めていく戦略を取りそうですが、そのあたりは?

滋賀は起業した場所でもありますからね。そこに戻るというよりは、次はそれこそ世界展開を考えていきたいです。今回の福岡出店が、世界に行くための一つのクッションになればいいなと。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。