“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第139回 「禁止事項」の多い店がお客様から選ばれない理由

倉橋さんがXで書かれていた「お客様商売はどれだけ自分たちの都合をお客様の都合に変換できるか?」という言葉が非常に気になってまして。この「自分たちの都合をお客様都合に変換する」というのは、具体的にどういうことなんでしょうか?

例えば海に行ったとき、海の家で「ここで着替えないでください」「シャワーは30秒しかないです」「砂を落としてから入ってください」と、禁止事項がいっぱい書いてあるところがあるじゃないですか。あれって全部、お店側の都合なんですよね。

ええ。スーパー銭湯の本来のコンセプトって、リラックスしてもらったり楽しんでもらったりすることですよね。楽しんだ結果として思わずお湯をかけてしまうなら、それはお店にとって本望だと思うんです。極端な話、木が枯れたら植え替えればいいわけですから。

そこはあくまで自分たちのできる範囲の中でサービスをよくしていく努力は必要だと思っています。お客様が何をしても100%OKというわけではもちろんなくて、例えば他のお客様が不快になるような迷惑行為であれば、そこはきっちりとノーと言わなければなりません。

その通りです。お客様を喜ばせることを考えているか、お客様の行動をチェックして管理しようとしているかの違いだと思うんです。自分たちの都合、つまり「後で掃除が大変だから」という理由で禁止するのはダメだよ、ということです。

そうですね。管理優先で禁止事項ばかりになると、以前お話した「薄暗いスーパー」のように、お店全体からエネルギーが失われてしまうんです。リラックスや楽しさがコンセプトなら、そちらを優先しないといけない。

仰るとおりです。あと、飲食店の男女兼用トイレで「男性の方も座って使ってください」という張り紙が最近増えていますよね。あれも、お店の掃除が楽になるという「自分たちの都合」が透けて見えると、少しがっかりしてしまいます。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















