“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第60回 「日本で一番すごい社長」になる唯一の方法

日本で一番すごい社長って、「社員の給料が日本で一番高い会社の社長」だと昔から思ってるんです。倉橋さんも近い考え方なんじゃないかなと思うんですがいかがでしょう?

なるほど。確かにこれから入ってくる人に対してはいいアピールになりますもんね。そこに関しては多くの経営者も理解は示すと思いますよ。ただ、「入社後もその金額をずっと払い続けるのか…」と考えるとなかなか決断できない。

うーん、まぁ、そういう意味では僕は観点が違うんですよね。店舗ビジネスは「チーム戦」なので、そもそもいいチームを作らないと成功しない。そしていいチームを作るには、メンバーたちのモチベーションを高めることが不可欠なんです。つまり、納得してもらえる給与を払うというのは、ビジネス成功の必要条件なんですよ。

ああ、確かに。会社の利益以上に分配してしまったら、組織として成り立ちませんしね。そのあたりのバランス感はすごく大事でしょうね。ただ矛盾するようですが、「利益が出てから給与を上げよう」だとなかなか変わらないとも思うんです。まずは「よし、皆の給与を上げよう」と決めて、具体的な方法を考えていかないと。

日本が30年くらい経済の発展がなかったのも、給料が上がらなかったことが一因ではあると思うんです。給料が上がれば自然と生活水準も上がりますから。東南アジアの高度経済成長期にある国に行くと、給料が上がってどんどん生活が豊かになっているのがよくわかります。

昔の日本もそうでしたよね。でも今は経営者の脳が「いかに人件費を抑えて利益を出すか」という考え方で固まっている気がします。最低賃金が上がると聞けば、「そんなことをしたら潰れるじゃないか!」と口々に言ったりして。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。