第66回 20代で年収1000万円に到達する方法

この対談について

“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。

第66回 20代で年収1000万円に到達する方法

安田

収入を増やしたい人にとって、昔は「年収1000万円」が一つの目標でしたよね。最近は税金や社会保険料が高くなって、そこまで贅沢はできなくなっちゃいましたけど。


倉橋

そうですね。ともあれ今でもビジネスをやる上で、最初の目標ではあると思います。

安田

そうですよね。仮に普通の人が真面目に頑張ったとして、「年収1000万円」という目標は何歳くらいで達成できると思います? 


倉橋

うーん、ケースバイケースだと思いますが、真剣にビジネスをやっていきたいなら20代で達成したいラインだと思います。

安田

ほほ〜20代ですか。「そんなに早く?」と驚く人も多そうですけど。でも今の時代は情報が溢れていて、YouTube等でもノウハウが簡単に手に入りますからね。


倉橋

個人的には20代で1億円以上稼ぐ人がいてもおかしくないと思います。あとはその年齢になるまでに何年やってきたのか、というのも大事でしょうね。例えば小学生から真剣にビジネスを学んできた人にとっては、20代で1000万円は余裕だと思います。

安田

ああ、私も全く同感なんです。小さな頃からビジネスに親しんでいれば、20代で年収1000万円はそんなに大きなハードルじゃないんですよね。


倉橋

ええ。経営者でも会社員でも、ある程度の仕事ができれば十分可能なラインだと思いますよ。

安田

そうですよね。でも実際には日本人の平均年収は500万円を切っている。なぜ皆そのラインにたどり着けないんでしょう。


倉橋

うーん。一つには最初から「無理だ」と諦めてしまう人が多いからでしょうね。日本の教育環境が影響してる部分も大きいと思います。例えば子どもが好奇心のままに「どうして?」「なんで?」と質問を繰り返していると、大人は「いい加減にしなさい」と拒絶してしまう。

安田

ああ、確かに。学校でも「余計なことを考えずに勉強しろ」って言われますしね(笑)。ビジネスで成功するには、好奇心を持っていろんなことに挑戦することが重要なのに。


倉橋

そうなんです。むしろ社会人ほど「なぜ?」と疑問を持つことが大切で。それが収入に直結しますからね。あとはお金を稼ぐこと=悪いことみたいな風潮も問題ですよね。お金をもらえる=「誰かの役に立っている証拠」なのに。

安田

確かに「ビジネスで大儲けする」と聞くと、投資や怪しいビジネスのイメージを持つ人が多そうですもんね。


倉橋

そうなんですよ。昔、ソフトバンクの孫さんがM&Aに力を入れていたときも、「お金の亡者」なんて言われてましたからね。もっとも、最近はだいぶ感覚も変わってきて、M&Aも普通の戦略になってきましたけど。

安田

要するに先入観にとらわれずにしっかり情報を受け取ることが大事なんでしょうね。それができれば「20代で年収1000万円」も現実的な目標になると思います。

倉橋

そう思います。もともと日本人は真面目で勤勉、約束もしっかり守るという国民性がありますから、決して条件が悪いわけじゃないですし。

安田

そうそう。それに「人の役に立とう」という意識も強いですからね。だからこそ、なぜこんなに稼げないのか不思議だったんです。でも要は、「稼げないような教育」をされているということですよね。

倉橋

あとは周囲からの同調圧力も強いんですよね。例えばビジネスセミナーで「何か質問ありますか?」と聞いても、手を挙げる人は少ない。むしろ質問したらしたで「お前変わってるな」なんて言われたりして。

安田

ああ、確かにそういう雰囲気はありますね。セミナーに参加してる時点で、皆お金を稼ぎたい気持ちはあるはずなのに。心のどこかに「稼ぐことは悪いことだ」という感覚が残ってるのかなぁ。

倉橋

そうかもしれませんね。僕としてはそこを完全に払拭したいですけどね。「稼ぐことは社会に貢献することなんだ」という考え方が当たり前になればいいなと。

安田

本当にそうですねぇ。しかもなるべく若いうちにそういう考え方を学ぶことが大事な気がします。

倉橋

さらには、早いうちからどんどんビジネスを実践した方がいいですよね。やってみないとわからないことってたくさんあるので。僕もビジネス未経験の頃は「とにかく安くすれば売れる」と本気で思っていたんですが、実際にやってみたら全然売れなくて(笑)。

安田

なるほどなぁ。若いうちに失敗も含めて経験することが大切なんですね。そのためにはいわゆる「時給仕事」じゃなくて、多少給料が安くても「商売にダイレクトに関われる仕事」をするべきだと思います。

倉橋

僕もそう思います。サラリーマンでも、ただ業務をこなすだけではなく、何らかのプロジェクトのメンバーになるとかね。予算があって経費があって結果はいくら、という一連の流れが体験できるので。

安田

確かにそうですね。しかもそれを会社のお金でやれるわけですからね。もっとも、「体験」という意味では、自分のお金でやった方が学びになるんでしょうけど。

倉橋

そうですね。いずれにせよそういう「商売の価値観」に触れ続けていくことが、年収1000万円への近道だと思います。商売と遠い環境にいると、どうしても稼ぐ感覚がつかみにくくなりますから。

安田

本当にそうですね。そうやって皆が稼げるようになれば、社会全体ももっと豊かになりますね。


対談している二人

倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表

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株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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