“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第80回 子どもを夢中にする「10円キャッチャー」
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へぇ。それが1回10円で遊べるわけですね。でも子どもって、あまり深く考えずにボタンを押してしまったりするじゃないですか。「ここからはどう頑張っても取りようがないぞ」というところでクレーンを止めたり(笑)。
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なるほどなぁ。でもお子さん相手なんだから、10円以下の景品を入れておいてもよさそうなものじゃないですか。「景品を獲得できた」という体験が重要なんであって、中身がなんでも喜んでくれるような気がしますけど。
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ああ、わかりやすいです。虫って1匹捕まえるとどんどん捕まえたくなりますもんね。ある種の中毒性があるというか。でもトレーディングカードはともかく、コスメなんて1個取ったらもういいかな…となる気もしますが。
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そうかそうか。子どもマーケティングだけじゃなく、親マーケティングも必要なんですね。
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そうやって何度も来てもらい、家族ごと万代のファンになってもらう。それが理想です。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。