・・・前回からの続き・・・
やっぱり不安なんで、とりあえずお金になることやっちゃうっていうか。やっぱスタートの段階って何屋さんやっても良いし、どんな商品を売っても良いし、どんな売り方しても良いじゃないですか。だから、ここをちゃんと考えるべきなんですけど、とりあえず「これできないの?」って言われたら「やります!」みたいにすぐパクッと食いついちゃうんですよね。
たしかにお2人の共通点は「自我が強い」ということですか。わがままなところや・・・。
わがままとは思ってませんが・・・。
思ってますよ。
ディスられた、急に(笑)
わがままだと僕は思ってないですけど。僕は午前中は人に会わないって決めてまして、1時~5時の間しか人に会わないですね。で、5時過ぎたら一切仕事しないんで、「わがままだ」と、「真面目にやれ」って言われたりします。でも、それが最も自分のパフォーマンスが上がるやり方なんですよ。
徹底してるんですよ。21時以降はもう飲まない。
そうなんですか、早めですね。
10時には寝ますんで。10時に寝て6時に起きるっていう。午前中は「スキルアップ」と称してマンガ読んでますけど(笑)
同じじゃないですか(笑)
いいっすね。今オススメのマンガは何ですか?
さっき喫茶店で「いぬやしき」を読み終わったところです。
「いぬやしき」読んでます?
読んでないっす。
あ、珍しいですね。
何読んでるんですか?
僕、ベタですよ、結構。「キングダム」とか。
「進撃の巨人」とか?
そうですね。
「インベスターZ」とか?
とか、「3月のライオン」とかですね。
へ~。でも、最近の流行ってるマンガ面白いですよね。
そうですね。遠藤さんは?
マンガですか?今言われたやつ全部読んでますけど。同じようなものを。
結局読んでんじゃん(笑)
で、昨日、オフィスに戻ったら大久保先生いらっしゃってたときで、机の上に「3月のライオン」の新刊が置いてありました(笑)
それ、貸してあげてるっていう(笑)
ありがとうございます(笑)。まあ、そんな感じなんですけど、せっかく、今、手元にあるのが、大久保先生というかColorzさんがクレドを作ったんですよね。このクレドが結構特徴的なクレドで、それこそブランディングの専門家・安田さんが大久保さんのColorzのクレド、どういうふうに読み解くか、ちょっと聞いてみたいなと思ってるんですけど。手元あります?
ありますね。
ちなみに、ミッションは「経営にカラーを。明日の力を」っていう。
韻踏んでますからね、英語でも、カラーとパワーで、韻を踏めるっていう(笑)
それ、裏返すと出てくるってことですか?
出てこないですね。
あと「常識を乗り換える。税務・財務のイノベーター」。これがビジョンみたいなのですね。こんな中で、行動指針「舵を取れ。テイクザヘッド」。全部で8個あるんですか?
うん。
「早くやれ」「解決を楽しめ」「機械になるな」「良心に聞け」「楽に勝て」「先回りで学べ」「想像しろ」「本気で向き合え」というクレドができあがったんですけど、この辺、安田さん、すごい雑ですが、コメントはありますか?
ブランディングの相談(笑)
疑問を感じるもんは1つもないんですけど。
ないんですか?普通だったら「なんか奇抜ですね」とかみなさんリアクションされてますけど。
まあ、もっと良くするとしたら数絞ることですかね。「本気で向き合え」とか「早くやれ」とかはないほうが他が際立つかなと思いますけど、一番やっぱり惹かれるのは「楽に勝て」ですかね、やっぱね。なかなかこれを入れる人はいないんで。「早くやれ」とか「本気で向き合え」とかは結構どこの会社でも入れるんですけど、「楽に勝て」っていうのは奥が深いですし、すごい大事なことじゃないですか。みんな世の中の人って「楽がしたい」って言いながら楽をするための努力を全然してないんで。「楽」と「楽しい」と同じ字ですしね。
その辺が「千円札を拾うな」もそうですけど、結構楽に勝つというか、思想的というか、その辺がすごいここからも伝わったし、多分その辺のイズムが入ってるんだと思います。
安田さんイズムが実はColorz(大久保さんの会社名)に流れ込んでいる?
そうそう(笑)
多分「楽」の定義って人によって違うじゃないですか。私だったら肉体的にキツイことしたくないとか、嫌いな人と仕事したくないとか、呼び出されてすぐに行きたくないとか、電話に出るのが嫌だとか、色々あるんですよね。それをやんなくて済むのが自分にとっての「楽」で、それでいてお金をある程度稼ぐにはどうしたら良いかっていうのを結構一生懸命考えてるんですよね。人によって「楽」って違うと思うんですけど、その人の「楽」を追求して、会社員になって稼ぐ程度のお金稼いで生きていくことってそんなに難しくないと思うんですよ。でも、ほとんどの人はやらないんですよね。努力しないっていうか。楽に勝つやり方をしないんですよね。みんな苦労して勝つ方向にばっか行くんですよ。
そうっすね。
お2人が言うとすごい「なるほどな」って感じがしますよね。安田さん、そんなことを言いながらウエイトトレーニングを10何年以上続けてるんですよね。
行ってますね、はい。13年ぐらい。週に1回、日曜日の4時~5時までやってますけど、楽するためにしようがなく嫌なことをやってるんですけど。体力とか健康とか必要じゃないですか。健康診断は行ったことないんですけど。でも、やっぱりある程度仕事の質を上げるためには身体鍛えないといけないと思って。すごく嫌ですね。もし乗ってる飛行機が落ちそうになったときに何考えるかっていうと、「ああ、これでジム行かなくていい」(笑)。本当に、そのぐらい嫌ですね。
楽をするためには最低限の体力としてやってるってことですか?
週1回だけウエイトトレーニングするのが一番楽な健康維持法なんで。
すごい捉え方ですね。さすが安田さんっていう感じの。
あと、「良心に聞け」もすごく良い言葉だと思いますね。
ここ、ちょっと聞いてみたいですね、安田さんの捉え方はどうなんですか?
これはどういう意味でこの行動指針なんですか?「良心に聞け」っていうのは。
「良心に聞け」は、そうっすねえ、なんだろう・・・
「悪いことすんな」っていうことですか?
いや、「悪いことすんな」もありますけど、嘘とかはできないっていうのはありますけど、でもお金扱ってるので、「悪い人」の定義は難しいですけど、なんか自分にとって「気持ち悪いな」みたいな人を手伝っちゃうと、気持ち悪い方向にものすごく加速しちゃう可能性があるなと思って。
うん、よく分かりますね。
その辺が怖いなというのが。感覚でその仕事が正しそうかどうかというか。
やっぱ良心の「気持ち良い」か「気持ち悪い」かっていうのって、すごく人間のもって生まれた結構精密なレーダーみたいなもんだと思ってまして。だから、自分が健やかに朗らかに「良いことしたな」って思うときってだいたい正しくってですね。っていうのは、やっぱ良心のアンテナがちょっと狂っちゃってる人が多いですけど、そこをきちんと自分がそれに沿って行動するとだいたい上手くいきますよね。「良いことしてりゃ上手くいく」っていう単純なことじゃなくて。川の流れがどっちから来てるかっていうか、運の流れとか、それがなかなか人間って見えないんですけど、それを感じ取るのが良心かなっていう。「良い心」って書くんでうがった見方をされちゃいますけど、そうじゃなくてお得なアンテナっていう感じで、金かかんないし、とっても便利な。「良心使えば楽なのにな」って思いますね。
良心がちゃんと使える人と使えない人の境目は?
どうでしょうね、やっぱり他人に関心があって、成功体験がある人じゃないですかね。「自分の良心に従って行動すると、なんだ世の中上手くいくんだな」みたいな。だから、本当はどう考えても損得で考えたら損なんだけど、やっちゃったことによって非常に結果的に得するっていうことはよくあるんです。やったことない人が多いんで知らないんですよね。
なるほどね、そういう意味での成功体験か。やっぱり安田さん面白いです。
ありがとうございます。
この言葉をそう読み解く!ちょっと今回前半戦ということで20分ほどやらせていただいたんですけれども、次回は後半戦もやっていきたいなと思っておりまして、まさに今手掛けてられているブランドファーマーズインクという会社で、ブランディングを色んな企業さんでやられているようなんですけど、そこの会社の働く仕組みが非常に今っぽいというか、今までにない取り組みをされていて、働き方という意味では「そんな働き方ありますか!?」みたいな形をとってるんで、その話を。
すごい持ち上げて後半に続きますね(笑)。珍しく次回が聴きたい感じになってる(笑)
先ほど事前のお話をしてるときに、大久保先生が「そうやって株式会社使いますか」って話されてましたからね。
煽りますね。
ぜひ楽しみにしていただけたらなと思います。というわけで、大久保先生、安田さん、本日もありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
・・・終わり・・・
大久保 圭太氏のご紹介
Colorz Consulting株式会社代表取締役。Colorz国際税理士法人代表社員。税理士。
早稲田大学卒業後、会計事務所を経て中央青山PwCコンサルティング株式会社(現みらいコンサルティング株式会社)に入社。中堅中小企業から上場企業まで幅広い企業に対する財務アドバイザリー業務・企業再生業務・M&A業務に従事。企業再生案件において、過去節税のために生命保険に加入した経営者が、業績悪化ともに借入等が返済できなくなり、保険金欲しさに自殺するのを間近にみて、自分の無力さに悩む。税理士の適切でないアドバイスにより会社の財務が毀損し、苦しんでいる経営者が多数いる現実を変えるには、税理士業界の意識を変える必要があることを痛感。2011年に独立し税理士法人ACS(現Colorz国際税理士法人)・株式会社ACS(現Colorz Consulting株式会社)を立ち上げ、成長企業に対する財務コンサルティングを中心に、累計1000社以上の財務戦略を立案している。
本記事構成の元番組である大久保 圭太の「財務アタマを鍛えるラジオ~マネトレ~」は随時配信中。