特別ゲスト・元プロ野球選手 森本稀哲(ひちょり)氏「野球人生での生涯年俸10億円超え!?」(音声はこちら)
著者仲間としても繋がりのあるお二人。軽妙なトークに思わずくすっとしながらも、野球選手の年俸と税金にまつわる話は何時きいても凄い世界です。
こんにちは。円道カズキです。大久保圭太の財務アタマを鍛えるラジオ~マネトレ~。大久保先生、本日もよろしくお願いいたします。
お願いします。
さあ、今日は大物ゲスト、スペシャルゲストをお呼びしておりますよ。
ヤバいっすね。
ヤバいっすねえ。すごい眼で見てますが。
早速ご紹介したいと思います。本日はなんと元プロ野球選手の森本稀哲(ひちょり)さんにお越しいただいております。森本さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
お願いします……
なんでそこテンション低いんですか(笑)
なんでだっけ(笑)
なんか場違いに来た空気がすごいあるんですけど。
財務アタマですよ。
そうですよね。
結構ね、お金とは隣接した職業といいます…当時からね。
おお、確かに。
すごい現実的なお金の流れ…ですか?
え?どういうこと!?
給料が決まってて、それに対しての、さらに、あの……
紹介とかないの?(笑)
いやいや、していきますが、折角話されてるのでね、ちょっとこのまま。
サラリーを。
サラリーというか、成績で来年のまた給料が決まって、浮き沈みは非常にある仕事ですよね。
確かに。
というのが元プロ野球選手ということではありますが。有名人ですが、さすがに最低限のご紹介を。
いきなり金の話入っちゃってどうしようかなと(笑)
僕もちょっとね、今日、大久保さんの番組のゲストなのでお金モードで来てます。
「金だ金だ!」っつって(笑)
飛ばし過ぎちゃいましたかね。
そうですね。
とはいっても、森本稀哲さん、簡単に私のほうからご紹介したいと思います。よくご存じだと思いますが元プロ野球選手で、ファイターズ、ベイスターズ、ライオンズの3球団を渡り歩きまして、2015年に17年間ですかね、プロ野球人生を終えて、現役を引退されてもう既に3年目?
はい、3年目突入ですね。
ですよね。実は先ほど秋山ジョー先生のほうの番組にゲスト出演されてて、その流れで今度は大久保先生の。
なんで渡り歩いてる?
次は石原先生という噂があるんですが。
そうなんだ(笑)
いやぁ、ジョーさんの所は結構盛り上がりましたね。
マジっすか。
これだって、お金の話だからもっと盛り上がるでしょう。
(笑)。ジョーさんの所は何で盛り上がったの?
アンコの話。
あははははは(笑)
あれ?分かるんですか?分かるのすごい。
コアな部分の話ですから。
でも、たまに大久保先生も言われてる「能力主義ではなくて、もっと能力を超えたコアな部分が何か」みたいな。で、「森本稀哲さんのコアは何か」みたいな話をしたんです。
へぇ~。
ただ、今日はお金の話です。お金、行きたいと思いますけど、そもそも2人、実は著者仲間というか、同じぐらいのタイミングで出版されて、それで親交もあるんですよね。
そうですそうです。いつだったっけ、去年の8月に?
大久保先生が7月、森本さんが8月ですね。
はい。
1か月遅れで、同じ出版社、ダイヤモンド社から出されたんですよね。
同じ編集者で。
Tさんですね。名前出したら怒られそうなんで、このぐらいにしておきましょう(笑)
Tケイさん。
あははははは(笑)
これはバレましたよ、今(笑)。まあ、有名な編集者の方で。敏腕のね。
そうっすね、敏腕の。
ということで本を出させていただいたんですけど、大久保さんの本がまた良い感じで売れてますよねぇ~。
いやいやいやいや、そうでもないっすよ。
あ、そうなんですか?
だいぶ、でも、売れてるんじゃないですか?『気にしない。』
まあ、まあ、順調ですけども。大久保さんの本は実はしっかり読ませてもらって。
ありがとうございます。
ちゃんと飛行機で読んでましたね。
読みました。僕はなんというか、税金に関しては多少は詳しいんですよ。野球選手って1億もらったら次の年にだいたい40パーぐらいですかね、半分弱ぐらいは税金で持っていかれるんで……あ、「持っていかれる」っていう言い方したらまずいですね、税金を納めるので。次の年に年俸がいくらぐらいだと何パーセントとかっていうのは多少は知ってましたけど、それぐらいしか知らなかったんで、ある意味世間のビジネス的なお金の流れっていうのがどうなってるのか、で、銀行との融資の話とか結構ためになりましたし。
ありがとうございます。
現実、大久保さんに僕お世話になってますけど、すごい借金背負わされて……
あはは(笑)
ちゃんと言わないと誤解が始まりますけど、大丈夫ですか!?
大丈夫大丈夫。
銀行の融資は全て貸してもらって、自分の手元に現金が残るような状況にしてるんですよ。良いか悪いか分かんないんですけどね。
良いですよ。なんで否定するんですか!(笑)
大久保先生のアドバイス通りちゃんとキャッシュを持たれてるっていう動きをされてる?
もちろんです、はい。
そんなやり取りがあるわけですね。
はい。当たり前ですよ。(笑)
多分、僕の中で一番響いたのはそこだったんで。確かになと思って。
でも、そこはね、やっぱ早かったですね。飲み込みっつったら変だけど、「ああ、そんなすぐ分かってくれた?」みたいな。
まあ、そうですね。しかも今、金利が安いじゃないですか、なので尚更なるほどなと思いましたね。
そう、すごい安いですよね、今。調達天国ですよ。
調達天国(笑)
ホントに、昨日、実は銀行さんに決算の報告してたら、金利の額見て「俺、計算間違えたかな」と思って。「儲かってないよね、銀行さん」みたいな(笑)。「こんなもんになっちゃうの!?金利って」みたいな感じも。
具体的な数字はあまり言えないですか?
0.5パーとかで借りてると6億借りても300万だから、可哀想だよね。くだみたいなもんじゃん、もう。
そうですね。
銀行さんは今の金利でどうやって頑張ってるんですか?
変な投資商品売ったりとか。「変な」っつったらダメか(笑)。生命保険売ったりとか。でも、野球選手だった当時は翌年の住民税とか考えてマネジメントしてたんですか?
詳しい住民税とか、あと何税でしたっけ?
所得税。
所得税とか色々ひっくるめてだいたい半分弱ぐらいが払わなきゃいけないので、それ以外で計算しました。
じゃあ、半分ぐらいは取っておいて?
はい、ごっそり取って来年の税金を。じゃないと、例えば1億の選手が次の年の年俸5,000万ってことがあり得る世界なので。そうすると次の年は5,000万の年俸なのに税金はその年5,000万払わなきゃいけないんで、前の年にやっとかないと。
よくそれで住民税払えないみたいなネタになってる人とか……
ありますから。まあ、でも、年俸下がったらホントにそうなりますからね。
使っちゃうと無いですもんね。
僕なんか2013年ベイスターズで1億円近くもらってたんです。そこで戦力外で、なんとかライオンズでプレーさせてもらえたんですけど、そこの契約は2,000万だったんですよ。
税金以下なんだ。
だから、2014年は2,000万円の年俸で税金は4,000万~5,000万ぐらいは払うので、知らなかったら大変なことですよね。
ですよね。
僕は長かったので。
それ、誰に教えてもらうんですか?
いや、大久保さん、もう17年もやったらだいたい税金の流れぐらい分かるでしょ。
あはは(笑)いや、一番はじめのときは誰に教わって?「やべえ、こんな来んの!?」みたいな感じですか?
僕、1年目の給料が450万なんですよ。当時の最低年俸なんですけど。
高校生上がりがそういう感じなんですよ。
こんなに金の話しして良いの?(笑)
いやいや、大丈夫です。
すごいね、赤裸々に(笑)
野球選手は年俸公開してますから。
ああ、そうかそうか。いや、なんかめっちゃ面白くない?
横浜時代3年、8,000万、全部ネットに上がってますので全然大丈夫です。
ああ、そうなんだ。でも、450万のときは税金気にしてないんですよね。
逆に還付金が返ってくるっていうところから始まっていて、だんだん450万から600万、800万、1,000万、1,500万、3,000万、6,000万とホントに段々的に僕は上がっていって、またちょっと落ちてきたりして、ガクンと落ちたり、ほぼほぼ経験してんじゃないですかね。
へぇ~。
だって、1億3,000万っていったらもう税金マックスじゃないですか。
うん、マックス。今で言ったら55パーですよ。
そうですよね。だから、ほぼ全部経験してますね。
すごいっすね。結構国に貢献してるんですね、だったらね。
義務ですから。さっき「税金で“持っていかれる”」なんて言っちゃいましたけど、「税金を“お支払いする”」っていう。
お納めしているというね。
ああ、「お納めしている」。
(笑)。すごいね。
そんな中で、そういう経験されてましたけど、基本的には、言える範囲で、やっぱり金融商品、保険にお付き合いある方に結構大きいのに入る……
でも、個人だからあんまりメリットないですよね、節税のメリットは。
節税はないですね。
貯蓄みたいな?
そうです、モロ。伺った感じですとそのぐらいですよね、対策されてるのって。
あとは小規模事業共済っていうのをみんなが入っていて、それを入っていたのと。税金対策というのはないかもしれない。
あんまりしようがないですもんね。
実際その話を聞くと「財務的には本来こんなことできるじゃん」っていっぱいありそうですけど。
1億もらってたときの残りの5,000万がどこに行ったのかを知りたいです。
お酒じゃないですか。
そうですね、繁華街にすべて消えていった。
あははははは(笑)
乗っからないでください(笑)
ハンパないっすね(笑)
いやぁ、でもね、僕、野球選手にちゃんとしたマネーマネジメントする人がいれば、もっと野球選手ってセカンドキャリア苦しむことないと思ってるんですよ。
そう思う。だって、17年やってるときに複利で回ってたら、変な話、倍になってる可能性もあるしね。
そうなんですよ。だから、僕が、あんまり言いたくないんですけど、お酒とか飲んだりとか、無駄なお金結構使ってきたんですけど……
要らない20万のブーツ買ったり?
・・・次回へ続く・・・