
質問いきます。「税理士として開業して3年がたちました。創業当初は創業どうしという関係から、ベンチャーなど年数の浅いクライアントを中心に増えていきました。しかし、時間軸とともにクライアント数も増えてくると、ある矛盾に気がつきました。創業系の案件は顧問料が安いのに制度も何も整っていないうえに経営者や経理の経験も浅いため、作業をやたらととられる。一方で、ある程度の規模に成長していったりレガシー系の企業は社内体制も整い、優秀な経理担当などがいるため、顧問先としてはむしろ生産性が高く、利益率も高いです。この顧問料と実態のバランスの矛盾について、大久保先生はどのように折り合いをつけて考えられていますか?ベンチャーなどは勢いもあり応援したい気持ちもある一方で社員たちが疲弊する傾向もあり、甚だ悩ましい現実に悩まされております。よろしくお願いいたします。」

いやいや、応援したいっていうのはわかるよ。そういう意味では、なんか……まあ、逆にね……そうね……いや、応援したい……応援したければやってるかもしれない。だから、それは折り合いをつけるしかないよね。

うん。で、だめだったら「これやらなかったら入れないよ」ってやるしかないよね。たとえばfreeeを導入すんのに導入費用も取るし。だいたいベンチャー系ってクラウド会計とか好きだから、「そういうほうがよくない?」って言って、「スマホで見れるんよ」って言って。どうせ見ないけどね(笑)。そうやって言ってくと、整えようとするじゃん?

freeeって結局、基本的には自分でやってもらうわけだから、記帳代行する部分もあるけど、基本社内で整えて、そこに乗っけて整えてもらうっていうスタイルだからさ、そういうベンチャーを取っていくなら、そういう仕組みをつくっていくしかないんだろうねとは思うけど。

まあ、俺はあんまりそういうのあれだけど、得意ならそういうのをやっていって、そこに乗せていってパターン化していく。当たり前だけどね。だいたい、べつに業務フローなんて、中小企業はいちいち自分でつくる必要はないんだからさ。今までないからテキトーにやってるだけだもんね。グチャグチャなとこはあるけど、わかんないから、ただ「Excelで請求書出して……」とかやってるだけでしょ?「来たのを集めて送って……」とか、「領収書もわかんないから、いっぱい集めて」みたいな。カード切れよ!みたいな。その一言いったら、お互い楽なのにね。ゴチャって領収書送られてくんのを、そのままホーチングするからね(笑)

かわいそうだよ、お互いに。グチャグチャになるのはこちらにも責任があるっていうことを考えなきゃいけないよね。だから、顧問料安くてもやれるというビジネスモデルだから取るっていうことを考えて取らないと、あなたが成長を阻害してる可能性もありますよっていうことだよね。

逆にいうと、ある程度の規模のほうはむずかしい税務とかあるから、社員が対応できない問題もあると思うんだよ。だから、両方やるのがはたして本当にいいのか。まあ、やりたければやればいいんだけど。「うーん、どうかな?」というのはあるよね。事務所の方向性と、あと、現実的に取れるのかどうかって問題とね。

たしかに(笑)。まあ、それでも「流れ上どうしても」みたいなところはあったりはしたけど、やるべきじゃないところはきちんと「やらない」って言う……まあ、初めはしょうがないけどね。それで借り入れで乗り切ったっていう感じはあるから、うち(笑)