【大手の作法/009】 本日のお作法:優秀さの出し方を知るべし

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法:優秀さの出し方を知るべし

 

「大手の作法」などという本コラムを掲載させていただいている私ですが、主業務は大手さんを中心とした企業の組織開発・人材育成であり、案件ごとにその分野のプロフェッショナルな方々と組むなどしてサービスの提案・納品をしています。

そのように多くの大手さんとお付き合いをさせていただいていますと、
“大手への販路を拡大したい”と願う中小企業さんから相談をいただくこともあります。
先日は友人の社長から「今度ウチに入社した〇〇さんと一緒に飲んでよ。とても優秀なので大手の営業担当になってもらおうと思っているんだ」とのこと。

後日、社長とその彼(Aさん・31歳)に加え、
若手営業(Bくん・26歳)のお三方とご一緒することに。

だんだんと場が盛り上がってくる中でいくつかのことに気がつきました。

社長は中途入社であるAさんの経歴などを称え、優秀だと持ち上げるのです。
するとAさんも「前職ではあんなことを成し遂げた」「当社はこんなことがまだまだ足りない、遅れている」との指摘まで交えながら嬉々として話します。お酒のペースもぐいぐいとアップさせていきます。

「どうよ。高松さん。Aさん、とっても優秀だろ?」と社長は得意顔なのです。

→次頁は「Bくんの様子はというと??」

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