第158回 職場課題の「原因」と「対策」

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法/職場課題の「原因」と「対策」

「宇宙は『原因と結果の法則』にしたがっている」などと聞くことがあります。

先日も、某大手さんの「管理職候補育成研修」なる場の冒頭に、、

「マネジメントとは、『問題・課題解決』の連続です。『問題・課題の原因・真因』を追求し続けることが、管理職には、求められるのです」

とのメッセージを添えて、人事部長が開講挨拶にて、ご自身が読んだという書籍からの学びを共有されていました。

「人間の『思い』が『原因』となり、あらゆる『結果』が生まれる。それが、『原因と結果の法則』」

上記を理解し、

・正しい『思い』を抱けば、置かれた『環境』さえ、より良いものへと変化させられる

・価値ある目標を達成するには、自己犠牲を払わなければならない。真の自己犠牲とは、邪悪を排除し、気高く清らかな思いで自分を満たすこと

・肉体は、思いと連動している。清らかな思いを持てば、健康や若さを手にすることができる

とのこと。

「それでは、みなさん、今日の研修では、現場課題の『原因と対策』を考え抜いて、改善につなげてくださいね!」

と、熱く語っていただいたその後のグループディスカッションで、上がった意見が印象深かったので、メモの一部を共有いたします。。

◆ミスが頻繁に起こる
・原因
→うっかりしていた

・対策
→しっかりと確認する

◆業務への理解度が低い部下が増えている
・原因
→理解力の欠如、勉強不足

・対策
→理解力を高めさせる、学習機会を増やす

◆事故が頻発している
・原因
→チェック体制が機能していなかった

・対策
→ダブルチェック、トリプルチェックを徹底する

・原因
→焦って業務に取り組んでいた

・対策
→落ち着いて対処する

上記のご意見、実際にホワイトボードに記載されていた事実です。。

幸い、人事部長は、開講挨拶後に退席していましたので、こちらの「アウトプット(結果)」は目にしていませんでしたが、一体、どんな「思い」が存在していたのでしょうか。

色々な職場があるようですね。。

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高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

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