このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/ ガウディのクライアント
「人間は何も創造しない。ただ発見するだけ」とはガウディの言葉。
数年前、東京で開催された「ガウディ×井上雄彦展」に某大手メーカー役員のAさん(昨年ご退任)に誘われご一緒しました。
バルセロナ好きの高松は、10代、20代、30代と「サグラダファミリア」にも訪れたことがあり、嬉しいお誘いに喜んだ思い出です。
展覧会からの帰り道。
「自分が生きている間に、完成することなどあり得ない創作に、ひたすら取り組むなんて。どんな気持ちだったんですかね?」と問いかけると、
「『わたしのクライアント(神)は、完成をお急ぎではない』ってガウディは話していたんだ」
「神様がクライアントなんだから、その意志に沿って、じっくりと発見を繰り返すことに集中していたんだよ」
「ウチみたいな製造業も、世の中がクライアントなんだから、日々コツコツ取り組んで、発見を積み上げ続けたいものだよ。なんだか憧れるよねぇ」
と、ガウディの想いなどを教えていただきました。
そんなやりとりを思い出したのは、久しぶりにAさんから連絡をいただいたから。
メッセージには、、
「SLAM DUNKが映画化されるみたいだけど、楽しみだよね。まだタイトルも上映日も決まってないみたいだけど、どんなタイトルになるか、毎日コツコツ考え続けているんだ笑」と書かれておりました。。
Aさんは、熱心なスラムダンクファンで、、
「井上先生の展覧会に行こうよ!」と、お誘いしてくれたんだっけな。。
大手さんには、博学が多くいらっしゃいますよねw