第115回 ネコから生まれる?イノベーション

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法/ ネコから生まれる?イノベーション

2月21日の出来事。

某大手さんにて「イノベーション促進プロジェクト」会議に参加しました。

人事、経企、営業、開発の部門長を中心に各部門から数名ずつ総勢20名ほどが参加するオンラインでの定例mtgですが、毎回、開始時に雑談がてら近況などを共有する「チェックイン」の時間が設けられています。

高松の順番になったので、愛犬との散歩中の一コマを。

飼い猫が行方不明になってしまい、自作のチラシを配りながら、必死に探している中学生と出会い「SNSでもシェアしてほしい」と頼まれ、「イマドキは迷い猫の探し方の幅も広がってきたものですね」と何の気ナシにシェア。

すると、

Aさん
ネコちゃんが行方不明だなんて。。かわいそうすぎる、、

Bさん
ネコちゃん、心配ですね。。

Cさん
ネコちゃんが帰宅しないなんて、、落ち着いていられるワケがない、、

Dさん
どうか、ネコちゃんが無事に戻ってきますように。。

と、4人の部門長から続々とチャットが。

どうやら、みなさん揃って、大のネコ好きなようで、表情を曇らせ心配しているご様子。

日頃、厳つい表情ばかりな強面Aさん、冷徹な印象で近寄りがたいBさん、「結論から手短にな」が口癖のせっかちCさん、

そんな部門長たちの急なギャップ攻撃に、少し惹きつけられた高松でしたが、部下の皆さんたちには、定番モノだったようで、

ネコちゃんイジリもなくスルーされていました。。

会議が進むなか、部門長たちから上がる

「ウチは従順な犬っころ体質の社員ばかりで、イノベーションが進みづらいよな」

「もっと自由気ままに、好きにやれば良いのにな」

などの“犬ヘイト、猫ラブ”な発言にも耐え、ようやく迎えた終了間際。

「最後に、報告事項ひとつ良い?」

「明日、 2022年2月22日は、ニャンが並びまくる “スーパー猫の日” なんだよ。みんなも楽しんでくれよな!」

「はい、おつかれさまでした~」と陽気なテンションのDさん、、

“自由気ままなネコ体質からこそ、イノベーションが生まれそう!” 何やらそんな雰囲気は伝わりましたが、今日のmtg内容は、まったく記憶に残っていない高松でした、、

 

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高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

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