その105 嫌なことから逃げる方法※にんげんだもの

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なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。

嫌なことから逃げる方法※にんげんだもの

皆さん、人生で一度は「あぁ、今日、会社/学校行きたくないなぁ・・・」みたいな気持ちになったことありますよね?

僕が大学を中退して、アパレルに務めていたときなんですが・・・
毎日の売上ノルマがあって、達成できないと罵声をあびせられるので、「あぁ、行きたくないなぁ…」って気持ちになったことはありましたね。
精神的にもかなり追い詰められ、心身ともに疲弊して、居眠り(意識失うように)運転するようになり、最後にはひどい交通事故までおこしましたから・・・(汗)
奇跡的に誰も怪我せず済みましたけども、あのときは、僕には“うしろの百太郎”みたいな強い守護霊がついているんじゃないか!?って思いましたよ。
ご先祖様が守ってくれたのか・・・いずれにしても命を救っていただいたほどの事故でした。

でね、この僕の事故ですが・・・
「自分で選択した」とは考えられないか?って思うことがあるんです。
要するに、会社に行きたくないから、行けない状態を創ろうとしたってことなんです。

だって、人って何かを避けるために、ものすごい労力と犠牲をはらう不思議な生き物じゃないですか?
例えば、「絶対に行きたくない(やりたくない)」という気持ちになると、誰もが行けない理由を探し始めますよね?
ところが、そんなの都合よくは見つからないので、今度は、行けない理由を創り始めるんですw
子供の頃は、熱があると学校に行かなくて済むとわかって、体温計をこすったりしたものです・・・(僕ら世代は水銀のやつだったなぁ…)
まぁ、こんなのは可愛いものですが、大人でも同様のことが起こりますよ。

そこで、会社/学校に行かなくて済む理由をレベル別!?にまとめてみました。

レベル1:体調不良(頭痛、腹痛など)
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診断書も何もいらないし、自己判断の主観的なもの。
だから、「痛い」と言われた側は、「あぁ、そうなんだ…まぁ、お大事に」としか言いようがないのがポイントです。
お手軽に試せますが、あまりに頻繁に起こすと「一度病院で検査してきて」と言われてしまいます。
便利だからと使いすぎてはいけませんね。

レベル2:事故(小さい怪我のリスク有り)
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階段でつまずいて捻挫、自転車で転けて打撲など、場合によっては病院に行って診断書が得られるレベルの軽症。
このレベル2からは診断書という客観性が得られるのがポイントです。
さらにもう一つ、警察が出てこないレベルのアクシデントであるというのがミソです。
このレベルは、同僚や友人に心配してもらえますが、その引き換えに多少の痛みは伴います。
2、3日行きたくないなぁ…そんなときに足の捻挫や膝・腰の打撲は使えます。※松葉杖までいくのはこの次のレベル3。
レベル1、2に共通しているのは、「リモートなら可能です!」と言える点でしょう。そう、行かなくて済みますw
その上、「頭痛あるのに/怪我してるのに、大丈夫?」と多少かまってもらえるので、承認欲求がある人には特におすすめとなっております。
僕のケースで、ある会場にどうしても行きたくなくて、ナビに目的地を設定したにも関わらず道に迷い、あげく会場の駐車場で脱輪したという経験があります。心の底から行きたくなくて、めちゃくちゃあがいていた様子がうかがえますよね。
あと、格闘技の試合に出たくなくて、稽古中に何度も捻挫を繰り返し、試合当日の朝にはカミソリ負けして流血しました。はい、あがいております。

レベル3〜:事故(下手すると重症、かなりリスキー)
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レベル3からは、「会社(上司など)のせいでこうなった!」という強いネガティブメッセージが込められてきます。
他責が強い人はこのレベルにまで達っするのが早いかもしれません。
かくいう、僕がかつて起こした自動車事故もこのレベル3に該当します。
どのレベルにも大なり小なり「被害者意識」というものがありますが、レベル3になると自分の身体を犠牲(生贄!?)にすることで、相手に罪悪感を負わせると同時に自分自身の被害者度合いを高めていくのです。
松葉杖やギプスという小道具を活用できますから!?、ビジュアル的にも相手を責めることができます。
このレベルを選択するような状態は、きっと、うつ病になってしまったり、幸せとは真逆へ向かいますから、絶対におすすめできません。
そんなに辛い、嫌いな環境なら、さっさと離れた方が良いでしょう。
誰かを呪ったところで(責めたところで)、何も解決しませんから。

レベルMax:事件※犯罪です
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このレベルになると、全く関係のない人を巻き込むことで「社会のせいでこうなった!」という他責の極みに達します。
結果、他レベルとは一線を画することになり、犯罪行為になります。
少し前、共通テストの会場(東京大学の門の前)で殺人未遂事件が起こりました。
「勉強がうまくいかず事件を起こして死のうと思った」とのことだそうです。
ただ、そう言う人に限って、他人を傷つけながら、自分は生き残ってしまいます・・・
また、一見無差別に見える殺傷事件も、自分よりも強そうな人や、怖そうな人は狙わないという不思議があります。

・・・なんか、レベルが上がるほどに、随分とこじれてきますね(汗)
まぁ、こんな風に邪推する僕が一番こじれているのかもしれませんが・・・

「にんげんだもの」とは言え、(レベル3経験者としては)レベル1程度にとどめておくことをおすすめしますよ。
だって、レベル2から多少痛いですからね。

もちろん、「意識的に選択している」なんて馬鹿なことがあるか!?という意見もあるでしょう。
事故なんて、不可抗力の側面もあると思いますし。
でも、ここではあえて、「そういう人生を選択している」と考えてみるとどうだろう?ってことなんです。
そしたら、「こういう選択肢以外にも、より良い選択肢があるんじゃないか!?」って考えるようになって、視野を広げることにならないかな、って思うんですよね。

ちなみに趣味が格闘技の人は、レベル2の症状(捻挫や打撲)を常に抱えているので、「えッ!そんなので休んじゃうの!?」と驚くかもしれません。
普通に生きてたら、そうそう捻挫も打撲もしませんから、立派な怪我なんです・・・
先日の稽古で、キックしたら先輩の肘に当たってしまい、足の甲が腫れて痛いです・・・はい、打撲、レベル2です。(出社します)

 

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著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

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