その3「IT社長のアレが気になる」

偏見承知で申し上げますと
いけてるIT業界の方がたは、
男性の場合オンのときもスーツなんて着なくて
ラクで自由にしたい格好をしているという、
少なくとも世間的イメージがあることに関しては
事実ではありますまいか。
そして、そういう会社の社長さん(35才くらい)は
一応ジャケットを羽織ったりはしているものの
その下はTシャツとかカットソーとか
とにかくボタンのついたインナーを着ることはせず、
結果
ちょっと軽快なジャケットに
白のカットソーを合わせているという寸法です。

コントなどで見かける
テレビプロデューサーのステレオタイプに、
肩にかけたカーディガンの袖を胸の上で結ぶという形が
「プロデューサー巻き」と呼ばれていますが、
ジャケット&カットソーでも
同じようなステレオタイプがすでに成立しているようにすら見受けられます。
この場合はなんていうのか、
「ジャケパン」ならぬ「ジャケソー」とかになるのでしょうか。

しかしこのスタイルは
個人的には若干気になるところがありまして、それが
「ジャケットの襟首汚れているはず問題」
でございます。

伝統的なスーツの世界では
シャツ=下着である、という認識があり、
スーツのスリーピース、ジャケット・パンツ・ベストのうちのベストは、
本来は下着たるシャツを人目に晒さないためのアイテムなのだそうです。

たしかに現代日本においても
スーツを毎日着る環境であれば、
クリーニングに出すのはまれでも
シャツは毎日替えるのは、
シャツが下着として身代わりに汚れてくれるからであります。

ズボンを穿かずにパンツだけ穿いていたらアウトですが、
パンツを穿かずにズボンだけ穿いていたらOK、となるのでしょうか?

まっさきに汚れる箇所である
襟首や手首部分を直接素肌に触らせているのは
まるで
本当はめちゃくちゃに汚れている学生服を
そんなに頻繁に洗うわけにもいかないから
真っ黒いことをいいことに
本人も家族も見て見ぬふりをするようなものではありませんか。

なにやら釈然としないのでございます。

著者自己紹介

「ぐぐっても名前が出てこない人」、略してGGです。フツーのサラリーマン。キャリアもフツー。

リーマン20年のキャリアを3ヶ月分に集約し、フツーだけど濃度はまあまあすごいエッセンスをご提供するカリキュラム、「グッドゴーイング」を制作中です。

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