“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第157回 商品が急に売れ出す「爆発地点」の見極め方

お客さんにとっての選択肢って、少なすぎると選べなくて面白くないけど、多すぎても何を選んでいいかわからない。そのバランス設計が商売のコツだとXで仰ってましたよね。

わかります。スーパーで見たことない新しいイチゴが売っていて美味しそうだったんですけど、1パック2パックだけポツンと置いてあっても買おうという気にならないんですよね。でも棚をバーッと作ってくれているとつい手に取ってしまうんです。

そういうケースよく聞きますね。商品がものすごく少なくて、棚にポツンと置かれているだけ。それだとキラキラして見えないんですよ。店舗販売って人の気持ちが上がらない限り購買意欲は起きないので、あれじゃ売れないだろうなと。

なるほどなぁ。ネットだったら1枚の写真と説明文で気持ちを上げられますけど、リアル店舗は雰囲気とか量感とか、五感に訴えないといけないですもんね。屋台のたこ焼きだって、あの雰囲気があるから買ってしまうわけで。

気持ちが動くポイントでいうと、1つの商品の量だけじゃなく、種類の数も大事ですよね。例えばスーパーの醤油でも、いろんな醤油が並んでいると心が弾むけど、あまりに多すぎると見るだけで疲れてしまう。適正な種類の数はどうやって見極めるんですか?

ああ、そうか。昔、出版の仕事をしたことがあるんですけど、書店で平積みされているとワクワクして手に取りたくなるけど、平積みするにはたくさん刷らないといけない。でも売れなかったら大量の在庫を抱えるリスクがあるわけで、判断が難しいところですよね。出版社の社長にも聞いたんですけど、何冊刷るかはほとんどギャンブルだと。

ええ、まさに。その瞬間に合わせて在庫を持っておかないといけない。欠品はユニクロさんもニトリさんもスーパーも八百屋さんも、商売をやっている人全員が一番嫌がることですよ。月曜朝の会議でも必ず議題に上がります。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

















