「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第177回 失敗から生み出された「ブレない」経営判断

私は常々、中辻さんの自己肯定感の高さというか、自分の決断を信じてブレない姿勢がすごいなぁと思っていまして。やっぱりご自身でも、自己肯定感は高いなと思われます?

例えば配布員さんの採用とか。

そうなんですよ。基本的には、15人応募があっても1人採用するかどうかっていうくらいの基準なんですけど、どうしても人が足りないエリアが出てきてしまう。そんな時は、多少人間性に不安を感じる人がいても、人手不足のエリアが担当できて、しかもある程度の経験者だったら…。

そうですね。それこそ昔、何かの経営セミナーで私が「私たちにもお客様を選ぶ権利はありますよね」って言ったら、「社長がそんなスタンスじゃ、会社をやっていけないよ。経営者としてその認識は間違っている」みたいに言われたことがあって。

そうなんですよ。でもウチの会社って、クライアントさんの商品の良いところを最大化してアピールして集客のお手伝いをする仕事なので。だから基本的にはお客様のことが好きじゃないと一緒にお仕事できないんですよ。

そうそう(笑)。最近は少ないですけど、私が若い頃とかはタメ口とか命令口調で言ってくる人が多かったんですよ。もちろん私もまだ若かったから、へにゃへにゃして頼りなかったっていうのもあるんでしょうけど…。でもなんか、「こっちが金払う立場なんやからな」みたいな高飛車な態度を取ってくるわけです。

当然、うまくいかないです(笑)。そもそも値切られているから配布員さんへの報酬を削らざるを得なくなったり、理不尽な要求ばかりで部下の子たちにもすごく迷惑をかけたり、めっちゃ大変でした。なので今は、自分が嫌だと思う仕事は受けないって決めてます! …すごいわがままですけど(笑)。

なるほどなぁ。元から自己肯定感が高かったわけじゃなくて、若い頃の失敗があってこその今、というわけか。でも失敗しても流されてしまう人の方が多いのに、中辻さんはちゃんと元に戻せているのはすごいことだと思います。やっぱり根っこがしっかりしているんでしょうね。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

















