第165回 ホワイト企業の若者たち

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法/ホワイト企業の若者たち

先日、某大手さんにて、「新入社員フォローアップ研修」を実施しましたが、入社したての頃の印象とは大きく異なり、顔つきは大人びて、頼もしく映る新人さんたちが増えていました。

入社以降の日常を振り返り、同期と共に「成長実感をつかむ・成長課題を明確にする」ことなどが目的の場ですが、ディスカッションでは様々な声が上がっていました。

「ウチって、めちゃくちゃホワイトだよね」

「基本、上司も先輩も優しい人ばかりで、助かるよね」

「大学の同級生たちの話聞いてると、みんなめちゃくちゃしんどそうなんよ」

「社会人って、仕事ばかりで、楽しくなさそうって思ってたけど、全然ラクよな」

・有給が取りやすい
⇨理由を聞かれる会社もあるみたいよ。まじで??

・ハラスメントについての専門窓口があり、相談しやすい
⇨そもそも、ハラスメントを感じることがないけど、ちょっと「??」となった時にすぐに相談できるのは、ありがたいよね

・新人だからというナゾの理由での理不尽な対応がない
⇨なんか、新人は、始業前に朝早く出社して、仕事の準備をすることが決まりの会社とかあるみたいよ。しんどくない?

・定時に帰宅できることが圧倒的に多い
⇨始業・就業の時間が決まっているんだから、よっぽどのことがなければ当たり前よね。残業ばかりの生活が当たり前になっている友達が多いけど、かわいそう、、

・厳しい目標設定がない
⇨目標って、達成できるように逆算して立てるもんでしょ?達成困難すぎる目標設定って、そもそもおかしいよね

・賞与の額が多い
⇨ぶっちゃけ、こんなにもらって良いの?って思ったわ。同級生たちの額を聞いてたら、「え!!そんなに少ないの??」って。「話合わすの大変やったわ」

・大雪や台風など、悪天候の際には出社しないで良い、または、帰宅判断が早い
⇨この前の大雪警報の時とか、早めの在宅指示が出たでしょ。全く焦ることなかったし、交通機関の状況なんて気にしなくて良いのはラッキーよな

みなさん、いかがでしょうか?

このような「ホワイト企業」が世の中には存在するのです。
※ワタクシ、ホワイト企業の定義など存じ上げませんが、新人のみなさんがおっしゃっていたので、活用させていただいております

「お前、3年で独立したいって言ってたけど、どう?ちゃんと準備は進んでるの?」

「いやいや、会社がこんな居心地良いとこだとは、知らんかったからさ。転職すらしたくないよ」

「だよなww」

みなさん、いかがでしょうか?

このような「ホワイト企業」が世の中には、存在しているのです。。

どのようにしたら、ワタクシを雇っていただけるのでしょうか。どなたかご教示願います。。

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高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

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