このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/しあわせの証
「最近、体重が増えました」
知人にそう言われました。
さて、
「これって問題ですか?」
某大手「新入社員」さんを対象とした「思考力強化研修」の際に、講師が問いかけます。
入社して、およそ10カ月。
社会人になって、生活スタイルが変わり、
「5kg増加、、10kg増加、、」
なんて方もチラホラいらっしゃったようで、、
そこかしこで、
「飲み過ぎよな、、」「動かんとあかんわな、、」「大問題よな、、」
などの声が上がっていました。
そんな状況で、ひとりの新人さん(Mくん)がホワイトボードにスラスラと、こんな文言を書くのです。
「A : 最近、体重が増えました!!」
「B : 最近、体重が増えました、、」
「Aの場合、幼い我が子の健やかな成長を願う母親の発言がイメージできるよね?」
「だから、まったくもって問題じゃない」
「むしろ、しあわせな増加よな」
「で、Bの場合はさ、、今のオレの状況だけど、入社して10Kg太ったんよ、、」
「大問題やわ、、」
周りからは、大きな笑いとともに、
「いいじゃん、食欲旺盛で!」
「しあわせの証やな!」
なんて、人ごとなコメントが上がっておりましたが、研修中のMくんの様子を見ると、、
「脳に糖分をあげないと、『思考力強化』できひんからな!」
と、チョコやら、アメやらを常に頬張りながら、楽しそうに受講されておりましたとさ。