第132回 挑戦を実らせる3原則

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法/挑戦を実らせる3原則

化粧品の製造・販売を主力事業とし、他にも、レストラン事業や教育事業など、幅広く展開している某大手さん。

コンテンツ・マーケティング分野のセミナーなどでは、成功事例として、その取組みがよく取り上げられます。

先日、そんな某大手のマーケ部門の方々と雑談の機会をいただきました。

コンテンツ・マーケティングについて、不勉強な高松は色々と質問をしましたが、とてもわかりやすく解説していただきました。

・見込み客や顧客に興味を持ってもらえるまで、直接的な売り込みをしない戦略

・Webマガジンや動画、SNSなどでの継続的な情報発信が必要

・発信内容は、直接的な広告要素を極力省き、ユーザーにとっての価値ある情報に特化することが大切

価値提供の継続こそが、自社商品・サービスの魅力や、働く人たちの想い、背景のストーリーや、ブランドコンセプトなどへの興味・関心を高めることにつながる

・ユーザーからの共感を得られれば、繰り返し訪れてくれるファンとなってもらいやすい

「要するに、自社の提供する商品・サービスと親和性の高いユーザーが集まる場を作り、その場の価値を高め続けることで、中長期的な視点での収益を作り出せる、そんな気の遠くなるような取り組みを続けているのです

なるほど。

同社の提供するサイトでは、

・化粧品や美容についての悩みや使い方など、ユーザーの質問に答える流れで改善・解決へと導く

・肌質や状態をチェックでき、どんな肌トラブルを抱えやすいのかが理解・対策ができる

・スマホの自撮り機能と連携し、自社コスメのメイクをシミュレーションできる

・アドバイザーへ個別相談できる

といったコンテンツを提供し、新規顧客やリピーターへと繋げる導線が作られています。

「『強き意志・良き仲間・気の遠くなるほどの長い時間』が挑戦を実らせる3原則です」と語ってくれました。

なんとしても、お客様、社会へ貢献するという熱い想い、

そんな想いに共感・共鳴し、集まってくる仲間たちとの切磋琢磨、

そして、

「長期間、続けていくには、意志と仲間の存在が不可欠ですが、僕らには、備わっているんだと自信を持っています!」と話す姿には、グッときました。

世間には「10,000時間の法則」「1%のひらめきと99%の努力」などの言葉が存在しますが、継続することを習慣化できる人や組織は、魅力的ですね。

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高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

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