このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/理想の新人・理想の上司
深刻な人不足を背景に、大手各社が「優秀な若手人材を確保しよう」と、新卒採用時の「入社初任給の大幅引き上げ」を打ち出しています。
「月額30万円以上」を提示する企業も続出しており、若手人材にとっては「好ましい状況」とみられる一方、「既存社員の処遇改善も進めてほしい、、」と職場からは「不満の声」が多数上がっています。
特に「氷河期世代」のベテランからは「新人、若手育成に積極的になれるわけがない、、」「こちらの処遇も改善しない限り、やる気にならんわ、、」などネガティブな反応がほとんどのようです。
そんな中、「明治安田生命」が「30-50代の社会人660人」に聞いた「理想の新入社員は?」という、この時期恒例の調査によれば、男性部門では、将棋の「藤井聡太七冠」が、女性部門では、女優の「芦田愛菜さん」がそれぞれ「1位」にランクされたようです。
藤井さんと言えば、将棋界において、すでに「伝説級の活躍」をしている人材ですから、そのような方が「30万円程度の月給」で採用できるのでしたら、「激安」すぎますよね。
芦田愛菜さんだって、「才色兼備な大女優」さんです。月額30万円のオファーなど「見向きもしない」ようにも感じます。
ちなみに、同社では、この春社会人になる「大学生1100人」に「理想の上司は?」という調査も実施しておりますが、こちらは、男性部門の「2位」にドジャースの「大谷翔平選手」がランクインしています。
藤井聡太さんや大谷翔平さんのように、「その道を極める」ために、「多くの犠牲」も厭わず、「挑戦する姿、楽しむ姿」を示し続けている方を多くの方が理想に掲げているようですが、我々自身もそのような姿勢を示し続けられるようにありたいものですね。