このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/虎の威を借る営業術
仕事柄、よく「講演会」に足を運びます。そんなとき、私は決まって「前列のど真ん中」に座ります。
講演が始まったら、「ニコニコ、ふむふむ、真剣な顔…」と、リアクション豊かに楽しみながら聴くのです。すると不思議なもので、講演者さんと何度も目が合うようになります。
終盤には、ほぼ私に向かって話してくださる方もいるほど。(自意識過剰かもですが、、)
質疑応答があれば、必ず手を挙げます。あれだけ真剣に話してくださったのだから、こちらも「気づきや疑問」をお伝えするのが「礼儀」というもの。
そして終了後は、いの一番にご挨拶へ。自分が「研修会社を経営」していること、そして「あなたの講演を、高松のお客様にも届けたい!」と率直にお伝えするのです。
つまり、「あなたの話は素晴らしい。私にも“売らせて”ください!」と。
お立場がどれだけ上の方でも、多くの方が快く応じてくださいます。そしてこんなありがたいお言葉までくださるのです。「一番前で真剣に聞いてくれてたよね、ありがとう」「あなたが楽しそうに聞くから、予定外の話までしちゃったよ」
こうしていただいた「現役または元大手経営者さんとのご縁」をもとに、他の大手各社さんに「新規営業」していくのですが、私の信頼など微々たるものでもそんなに難しくはございません。
だって、すでに講演者さんには「多大なる信頼と実績」がおありなのですから!
そんな方々をご紹介できる仕事。
それが、私の仕事の一部なのであります。
「大手の作法コラム:300回」続けさせていただいておりますが、出逢った皆様方のおかげでなんとか生きている高松なのであります。
皆様、いつもありがとうございます!