ネットの履歴書
第35回『ことばを残す意味』

ソルナ株式会社が開発した究極の履歴書。それがネットの履歴書』これまでの履歴書や職務経歴書とは何が違うのか。なぜ究極と言えるのか。その秘密に迫ります。

小さなブルーオーシャンを追え
〜ネットの履歴書〜

第35回『ことばを残す意味』

 

安田

紙の本って永久に残りそうなんですけど、意外とそうでもないんですよね。

三澤

そうなんですか?

安田

本屋さんに並ばなくなると、あっという間に消え失せちゃうんですよ。

三澤

アマゾンなんかには残りますよね。

安田

残りますけど実際にはほとんど読まれない。それに紙自体がどんどん劣化していきますし。

三澤

まあ確かに。

安田

でもWebの中の文章ってずっと劣化せず残るじゃないですか。

三澤

物質ではないですから。そういう意味では劣化しませんね。

安田

でしょ。何百年、何千年経ってもそのまま残る。なので私はコツコツとWebの中に自分の言葉とか思いを書き綴って残してます。

三澤

残すためにやってるんですか?

安田

はい。一応、私は300年後を意識して書いてるんです(笑)

三澤

すごいですね。300年後の誰に残すんですか?

安田

300年後の人類に。

三澤

子孫ですか?

安田

自分の子孫も見るでしょうけど、まあ人類全体に。

三澤

壮大ですね。

安田

アートとかでもあるじゃないですか。いまの世代で評価されなくても300年後に評価されるとか。

三澤

ゴッホみたいな。

安田

はい。ゴッホだったら絵が残るからいいんですけど、普通の人間って何も残らないじゃないですか。

三澤

ですね。

安田

でもネットに言葉を残しておけば「300年前にこういうこと言ってる人がいたんだ」って残るんじゃないかと思って。

三澤

読まれるかどうかは分かりませんけど。

安田

たとえば坂本龍馬が本当はどんな人だったのか、分からないじゃないですか。

三澤

文献から推測するしかないですね。

安田

でもここから先は全部残るわけですよ。本人の言葉として。300年後の子孫が調べれば生の言葉が出てくるわけです。

三澤

出てくるようになるでしょうね。

安田

つまり自分の先祖がFacebookとかツイッターで「おバカなことを言ってた」とかも全部残るわけですよ。そういうことって、みなさん考えてるんですかね。

三澤

300年後までは考えないんじゃないですか。せいぜい5年後とか10年後とか。

安田

自分の孫とかひ孫とか。あるいは300年先の子孫が見るって、考えないんですかね。

三澤

考えてる人はあんまりいないでしょう。

安田

ないんですかね。子孫が見たときに「いいのか?これ残しといて」みたいな感覚。

三澤

でも安田さんって「死んだあと、そんなのどうでもいいんですよ」ってタイプかと思ってました。

安田

いまの人間はどうでもいいんですけど。未来の人間に「どう思われるか」ってことは考えますね。

三澤

へぇ~。でもどうして300年なんですか?

安田

1,000年後だと人類がどうなってるかわからないから。200〜300年後はイメージできるじゃないですか。

三澤

でも300年後に評価されたって自分にリターンはないですよね。

安田

まったくないですね。どう評価されてるかすら認識できないです。

三澤

何かいい影響を及ぼしたいとか、何かを残してあげたいっていう感じですか?

安田

自分のためですね。普通はそう思わないんですかね。

三澤

もっと近い距離ならあると思うんですけど。「自分の研究が10年後20年後に認められる日が来る」みたいな。300年まで遠くなっちゃうと、あんまり……

安田

今までだったら300年前の文章って、本当にその人が書いたのかどうか鑑定しないとわからなかったじゃないですか。

三澤

わからないですね。

安田

でも今だったら、たとえ偽名だったとしてもソルナさんの技術でわかるわけでしょ。

三澤

まあ分かりますね。

安田

300年後なんて、もう完璧に分かると思うんですよ。そしたら300年後の人は絶対に検索すると思います。自分の先祖のこととか。

三澤

たとえば徳川家康とか織田信長の時代にパソコンがあって、「織田信長、何月何日こんなこと思ってたんだ」みたいな。

安田

そうそう。

三澤

「信長も結構人間らしいところがあるな」とか「今日こんな遊びしたんだ」とか、知れたら楽しいですね。

安田

信長がおバカな写真を上げてたりとか。楽しいじゃないですか。

三澤

楽しいですねそれは。

安田

いま僕らって、せいぜいこの10年20年ぐらいの情報しか出てこないですけど。

三澤

インターネットがなかったですからね。

安田

300年後にもし自分が生きてて今と同じようなネット環境だったら、絶対自分の先祖を調べません?

三澤

調べるかもしれませんね。

安田

調べて、ひいおじいちゃんがものすごいおバカだったら、「ああ、これはやっちゃってるわぁ」みたいになるような気がして。

三澤

(笑)

安田

300年後にもネットはありますよね?

三澤

さあ、どうでしょう。

安田

少なくても100年後だったら絶対ありますよね?

三澤

あるでしょうね、たぶん進化して。

安田

今よりはるかに膨大な情報があって、もっと簡単に引き出せるわけじゃないですか。

三澤

そうでしょうね。

安田

加工されていない生の情報。たとえば歴史って戦勝国の記録だけど、もう今までのようには歴史をねつ造できなくなる。

三澤

動画とかも残っていくでしょうしね。そこは昔と違うところですよね。

安田

織田信長の動画とか残ってたら楽しいじゃないですか。

三澤

ただ最近、「さも本人がさもしゃべってる」かのような技術があるんです。

安田

フェイクってことですか?

三澤

そうです。偽物。「ディープフェイク」と言われています。

安田

それはソルナさんでも見抜けないんですか?

三澤

今は見抜けますけど。またそれを騙す技術ができていく。

安田

イタチごっこだと。

三澤

そうなっていくと思います。

安田

いつ頃、見抜けなくなるんですか?

三澤

あと半年で見抜けなくなると言われてます。

安田

え!そんなに早く?

三澤

はい。すごい速度で進化してますので。

安田

ということは、私が一生懸命書き残しても無駄ってことですか?

三澤

無駄ではないですけど、本物を見分けるのは難しいでしょうね。

安田

“ニセ安田”が出てくるかもしれないと?

三澤

かもしれないです(笑)

・・・次回へ続く・・・

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