ネットの履歴書
第69回『ファンを増やしたその先は』

  • ソルナ株式会社が開発した究極の履歴書。それがネットの履歴書』これまでの履歴書や職務経歴書とは何が違うのか。なぜ究極と言えるのか。その秘密に迫ります。

小さなブルーオーシャンを追え
〜ネットの履歴書〜

第69回『ファンを増やしたその先は』

 

安田

また前澤さんの話なんですが。

三澤

好きですね。安田さん。

安田

だって面白いじゃないですか。次は「ひとり親支援」を始めたんですけど。知ってます?

三澤

はい。知ってます。

安田

今回もひとり100万円で。なぜか彼は「ひとり100万」ってのが好きみたいです。

三澤

お年玉も100万でしたね。

安田

そう。そしていつも10億円単位。今回は「ひとり親を支援します」ってことで始めたんですけど。

三澤

事業も始めましたよね。

安田

そうなんですよ。養育費を払ってもらえないひとり親に代わって、取り立てるビジネス。

三澤

すごいですね。

安田

ひとり親への寄付で、気がついたら「見込み客リスト」がみごとに手に入ってた。それって最初から考えてやってると思います?

三澤

考えてたんでしょうね。だってそこのマーケティングって、こういうビジネスを始める時の重要ポイントじゃないですか。

安田

ですよね。

三澤

見込み客を集めたり、どれぐらい市場の反応があるか確かめたり。そういうサポートをする仲間がいるみたいです。

安田

そうなんですか。

三澤

僕が聞いただけでも20〜30人ぐらいは前澤さんの下で動いてます。

安田

そんなにいるんですか!?

三澤

半分ぐらいはマーケティング系の方なので、明らかに「最初から考えてた」んだろうっていう。

安田

彼のやり方を見てると、最初にお金をポンとばらまいて、必要なリストや情報を一気に手に入れて、新たな事業につなげていく感じ。

三澤

最初からそれを想定してるとしたら、すごく賢いと思います。

安田

前回の「ひとり100万あげます」というベーシックインカムの実験も、どこかでビジネスにつながってるんじゃないですか。

三澤

真の狙いは公表してないってことですけど、どう考えたって何かのデータ収集だと思います。

安田

彼は主にツイッターを使ってやるんですけど。フォロワーが600万人ぐらいいるんですよ。

三澤

それもお年玉で集めたフォロワーですからね。

安田

そうなんです!

三澤

賢いですよ。

安田

でも10億っていろんな使い方があるじゃないですか。テレビCMも打てるし、営業マンだったら100人ぐらい余裕で雇えるし。

三澤

ですよね。だから誰もやらないんですよ。

安田

彼がやって見せても「あとに続くぞ」って人はほとんど現れませんから。賢いと同時にむちゃくちゃでもあります。

三澤

いままでにないパターンですからね。

安田

誰も真似できませんよ。

三澤

微妙ですよね。本当にすごく効果があるのなら、どこかの大企業が真似し始めてもおかしくない。

安田

前澤さんの場合は個人のお金をまいてますけど、これって会社でやったら経費で落ちるんですかね。

三澤

落ちないんじゃないですか。

安田

やっぱムリですよね。

三澤

はい。贈与になると思います。

安田

個人だからできるっていう。

三澤

でも1,000億単位でお金を持ってないと10億円とか配れませんよ。不安で。

安田

いやいや、1,000億持ってたって100回配ったらなくなりますから。

三澤

確かに。このままやったらなくなりそう。

安田

もうすでに4・5回やってますからね。

三澤

最終的には使った10億をどこかで回収しなきゃいけないです。

安田

そりゃそうですよね。

三澤

そこがすごい大変だと思うんですよ。ひとり親ビジネスなんかも10億使って「どうやって回収するの」って思う。

安田

たしか15%ぐらいの手数料です。先に立て替えて払っちゃうんですよ。で「立て替え料」みたいな名目で15%ぐらいもらう。

三澤

それで10億回収できますか?

安田

う〜ん。社会的意義はあるんですけど、弁護士がやりたがらないぐらいなので。ビジネスとしてはおいしくない気がする。

三澤

10億の利益は回収できないでしょ。

安田

やっぱ半分は娯楽なんですかね。三澤さんも「捨ててもいいわ」ぐらいお金があったらやってみたいですか?

三澤

使っても会社に大きなダメージがないのであれば、やってみたいって気持ちはありますよ。

安田

1,000億もってたらやりますか?

三澤

やりたいですね。政治でも解決できてない社会の困りごとや課題じゃないですか。そこには興味があります。

安田

そんな社会のお困りごとに取り組んでいるのに、叩かれまくってます。

三澤

最近ちょっと風向きが変わってきましたけどね。

安田

たしかに。ネットの中ではだんだんヒーローみたいになってきました。「この人、ホントはいい人じゃないか?」って。

三澤

だって、ひとり親の支援とかって、本来であれば国の問題ですから。

安田

ですよね。ベーシックインカムの実験もそうですし。「国がやらないんだったら個人で解決しちゃおう」的な感じ。

三澤

そうですね。政治だといろんなしがらみがあったり、税金があったり、与野党があったり、いろんな手続きで時間かかったり。

安田

でも誰かが解決しなきゃいけない問題ですからね。

三澤

はい。社会的意義はありますよ。

安田

今回のアベノマスクとか10万給付も、「もう前澤さんに預けろ」みたいな世論がネットであがってました。

三澤

そうでしたね。

安田

あの流れでいったら国会議員とか知事選とかに出たら勝てるんじゃないの?って気がします。

三澤

勝てるかもしれません。

安田

総理大臣は国民が直接選べないので難しいですけど。知事だったらなれるかも。

三澤

でも、やらないでしょうね。自由が奪われることをすごく嫌がるし。

安田

たしかに。

三澤

もっともっと力をつけて政治を越えようとしてるんじゃないですか。

安田

政治を超える?

三澤

ひとり親の支援で実績をつくって「本当にこいつすげえな。政治家もできない、誰にもできなかったことをやったよ」という世論を手に入れて。

安田

手に入れてどうするんですか?

三澤

さあ。どうするんでしょう。

安田

何かの仕込みとしてフォロワーを増やしてるとは思いますけど。

三澤

そうですね。その先はどうなるのか。ちょっと彼のやることは読めないです。

・・・次回へ続く・・・

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