母から受け継いだ指輪をネックレスに、片方なくしたピアスをペンダントに、思い出の詰まった2つのリングを溶かして1つに――。魔法のようにジュエリーを生まれ変わらせるジュエリー修理・リフォーム専門店「Refine」(リファイン)。代表の望月信吾さんに、お客様に感動を届けるジュエリーリフォームの魅力、そして波乱万丈な人生についてお聞きする対談企画です。
第11回 宝石の知識よりも大切なこと

前回のお話では、「Refine」のお仕事と掛け算で別の事業をやるとしたら、「ジュエリーやアクセサリーを作って売りたい人」との相性がよさそうということでしたね。「やってみたい!」となったら、まず何から始めればいいんでしょうか?

ええ、そうですね。短期集中というよりは、長くお客様から必要とされる仕事だと思います。一見さんがどんどん入れ替わっていくのではなく、同じ方が何度も来てくれたり、知り合いを紹介してくれたりして、だんだんと収益も安定していくような感じなので。

そうですね。スタッフにも言っているんですけど、「宝石のことは二の次でいいから、まずはお客様に喜んでいただく、楽しんでいただくということを最優先にしよう」と。そうすると「〇〇ちゃん、来たわよ」とスタッフと話しに来ていただけるようになるわけです。

仰るとおりです。専門的な部分は僕らがフォローすることもできますので、宝石の知識がなくても、お客様の役に立つことに楽しみを見いだせる人がいいと思います。それを近所の人と井戸端会議のように気軽にできる人だとなおいいですね。
対談している二人
望月 信吾(もちづき しんご)
ジュエリー工房リファイン 代表
25歳で証券会社を退社後、父親の経営する宝石の卸会社に入るが3年後に倒産。その後独立するもすぐに700万円の不渡り手形を受け路頭に迷う。一念発起して2009年に大塚にジュエリー工房リファインをオープンして現在3店舗を運営。<お客様の「大切価値」を尊重し、地元に密着したプロのサービスを提供したい>がモットー。この素晴らしい仕事に共感してくれる人とつながり仕事の輪を広げていきたいと現在パートナー募集中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。