母から受け継いだ指輪をネックレスに、片方なくしたピアスをペンダントに、思い出の詰まった2つのリングを溶かして1つに――。魔法のようにジュエリーを生まれ変わらせるジュエリー修理・リフォーム専門店「Refine」(リファイン)。代表の望月信吾さんに、お客様に感動を届けるジュエリーリフォームの魅力、そして波乱万丈な人生についてお聞きする対談企画です。
第38回 オーナー店長になるための「投資」と「リスク」

業務内容的には変わらないですが、スタンスはだいぶ違うでしょうね。独立して事業責任者になるわけで、売上や利益に対して自分が責任を負わなきゃいけない。そういう状況に意気込みを感じられる人、その方が楽しいと思える人じゃないと厳しいかなと思います。

同感です。自分で事業をやると、時給分の収入がもらえないどころか、逆にお金が出ていくこともたくさんある。3年後5年後に稼げるようになるために、短期的には損を取る必要もあるわけです。そういう投資の感覚がないと、大きなリターンには結びつかないだろうなと。

仰るとおりだと思います。例えばウチが扱っている宝石に関しても、2~3個仕入れただけでも簡単に100万円とか200万円になってしまいます。でもそれを渋って仕入れなければ、売上は立たない。このあたりの勘というかバランス感覚は、経営者たるもの絶対に必要で。

そうなんですよね。前回「どんな人がパートナーに向いているか」という話もでましたけど、スキル的なことだけじゃなく、そういう経営者としての資質も重要ですよね。「どこまでリスクを負えるか」の視点というか。

そうですねぇ。「リスクは1つも負いたくない!でも儲けたい!」というのは通りませんからね(笑)。かといって、「死ぬほど辛いけどリスクを取ります」というのもなんだか違う。やっぱり冒頭話したように、そういう状況を楽しめる人に向いているんだと思います。

そうそう。別に何度でもやり直せばいいんだから、そんな大袈裟に考えなくてもいいのに。それに、むしろ商売って失敗しないとうまくならないじゃないですか。「100万円を投資したのに1円にもならなかった」みたいな経験を経て、だんだんコツが掴めてくるもので。

本当にそうですね。「最初に就職した会社がすべて」みたいなことは全然なくなりました。良くも悪くも自分で未来を掴み取っていく力が必要になっているんでしょう。もはや自分の時間やお金をかけてスキルアップする時代ですよ。

そうですよね。そういう意味では今後、サラリーマンにも経営者的な投資感覚が求められるようになるんでしょう。さっきの「雇われ店長」と「オーナー店長」という話にしても、今後は「雇われ店長」にも意気込みがないと成り立たないのかもしれませんね。
対談している二人
望月 信吾(もちづき しんご)
ジュエリー工房リファイン 代表
25歳で証券会社を退社後、父親の経営する宝石の卸会社に入るが3年後に倒産。その後独立するもすぐに700万円の不渡り手形を受け路頭に迷う。一念発起して2009年に大塚にジュエリー工房リファインをオープンして現在3店舗を運営。<お客様の「大切価値」を尊重し、地元に密着したプロのサービスを提供したい>がモットー。この素晴らしい仕事に共感してくれる人とつながり仕事の輪を広げていきたいと現在パートナー募集中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。