母から受け継いだ指輪をネックレスに、片方なくしたピアスをペンダントに、思い出の詰まった2つのリングを溶かして1つに――。魔法のようにジュエリーを生まれ変わらせるジュエリー修理・リフォーム専門店「Refine」(リファイン)。代表の望月信吾さんに、お客様に感動を届けるジュエリーリフォームの魅力、そして波乱万丈な人生についてお聞きする対談企画です。
第7回 ダイヤを「無色透明石」と表現する理由

ありますね。我々は「貝パール」と呼んでいるんですが、貝殻を磨いたりプラスチックの玉の表面に塗料を吹き付けたりして作られた人工の真珠はたくさんあります。前回お話した「お客さんは本物だと思っていたが実はそうじゃなかった」というケースも、実は真珠が一番多いんです。

我々は倍率が10倍のルーペで査定するんですが、それで見れば本物かどうかは一発でわかりますね。とはいえ肉眼で1mも離れて見ると、僕らでもわからない。たとえ人工でも、できのいいものはたくさんありますから。

「色石」と言われる色を持った宝石はわかりにくいと言われますね。色石でもルビーやサファイヤは比較的見分けがつきやすいんですが、ヒスイやトルコ石は見分けにくいです。というのも、最近は合成品のレベルが本当に上がってきていて。

そうなんです(笑)。色のないダイヤモンドでさえ、最近は精巧な人工ダイヤが作られるようになってきています。ラボグロウンダイヤという合成ダイヤなどは、ルーペで見てもなかなかわからないですね。

それで言うと、査定はするんですけど、預かり書に石の名前は明記しないんです。例えばエメラルドなら「緑色石」、ダイヤなら「無色透明石」と記載するのが宝飾業界全体の習わしで。逆に言えば、プロでも「100%本物」といい切るのが難しい世界なんです。

ははぁ、なるほど。ちなみに大事な石であればあるほど、「修理に出してすり替えられたりしないか…」と心配する人もいると思うんですが。お返しする時に、それが間違いなく預かった石であると証明する方法はあるんですか?

もちろんお預かりする際にはお写真を撮って「これをお預かりしました」という記録を残します。お渡しの時にそれと並べて見せてチェックいただくと。ただ、中には「この場で作業してくれないか」と仰られるお客様もいますね。
対談している二人
望月 信吾(もちづき しんご)
ジュエリー工房リファイン 代表
25歳で証券会社を退社後、父親の経営する宝石の卸会社に入るが3年後に倒産。その後独立するもすぐに700万円の不渡り手形を受け路頭に迷う。一念発起して2009年に大塚にジュエリー工房リファインをオープンして現在3店舗を運営。<お客様の「大切価値」を尊重し、地元に密着したプロのサービスを提供したい>がモットー。この素晴らしい仕事に共感してくれる人とつながり仕事の輪を広げていきたいと現在パートナー募集中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。