庭師でもない。外構屋でもない。京都の老舗での修業を経て、現在は「家に着せる衣服の仕立屋さん(ガーメントデザイナー)」として活動する中島さん。そんな中島さんに「造園とガーメントの違い」「劣化する庭と成長する庭」「庭づくりにおすすめの石材・花・木」「そもそもなぜ庭が必要なのか」といった幅広い話をお聞きしていきます。
第125回 借景ならぬ「マイ景」を楽しむ庭づくり

いやぁ、すごいなぁ。建坪と庭で200坪という時点で規格外ですけど、さらに別に150坪の公園があるというのが想像つかないですよ。そもそも公園って皆で使うイメージですけど、今回はあくまでプライベートな空間なんですよね。

そうですね。その一方で、「お子さんと一緒に散策してドングリを拾ったりできる自然な場所も残したい」というご希望もありまして。「整えられた芝生の庭」と「自然のままの林」では機能も違いますから、フェンスでエリアを分けることにしました。

確かに(笑)。「マイ景」っていい表現ですね。そうやって眺めても楽しめますし、中に入っても楽しめるようにも工夫しています。例えば「築山(つきやま)」という小山をいくつも作って、その中を散策できるようにあぜ道を通したり。

ええ。テラスを作って、そこに藤棚のようなパーゴラという休憩スペースを設けてあります。タープも付いているので日差しも防げますし、椅子とテーブルを置いて、森の中でちょっとお茶を飲んでくつろげるような場所になっています。

いいですねぇ。でも柵で囲っていないとなると、近所の人が「素敵な公園だわ」って勝手に入ってきたりしませんか? 「私有地につき立ち入り禁止」みたいな看板を出さないと、どんどん人気の場所になってしまいそうです。

そこは施主様も「近所で仲良くなった方と一緒にお茶を飲めたらいいな」と仰っていたので、閉鎖的になりすぎないようにしているんです。ただ築山などで起伏をつけていることで、通りすがりにスタスタと入る感じにはならないようにしています。

ええ。管理は楽にしつつ、季節感は大事にしたいので、ドングリ以外にもあとは紅葉も、春から赤くなる「ノムラモミジ」や、黄色く色づく種類のものを混ぜて、一年中色が楽しめるようにしています。
対談している二人
中島 秀章(なかしま ひであき)
direct nagomi 株式会社 代表取締役
高校卒業後、庭師を目指し庭の歴史の深い京都(株)植芳造園に入社(1996年)。3年後茨城支店へ転勤。2002・2003年、「茨城社長TVチャンピオン」にガーデニング王2連覇のアシスタントとして出場。2003年会社下請けとして独立。2011年に岐阜に戻り2022年direct nagomi(株)設立。現在に至る。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















