庭師でもない。外構屋でもない。京都の老舗での修業を経て、現在は「家に着せる衣服の仕立屋さん(ガーメントデザイナー)」として活動する中島さん。そんな中島さんに「造園とガーメントの違い」「劣化する庭と成長する庭」「庭づくりにおすすめの石材・花・木」「そもそもなぜ庭が必要なのか」といった幅広い話をお聞きしていきます。
第56回 家と庭のバランスもガーメントデザイナーにお任せを

中島さんはガーメントデザイナーとしてたくさんのお庭を作られているわけですけど、この「ガーメントデザイナー」という名前も一緒に考えさせていただいたんですよね。

そうでしたね。ちなみに洋服って、奇抜な格好なのにすごく似合っている人もいれば、無難な服なのになんかしっくりこない人もいるじゃないですか。それと同じ感覚で、「この庭はこの家には合っていないなぁ」と感じることもあるんですか?

ああ、なるほどなぁ。色味だけ合っていればいいわけじゃないんですね。様々な側面でマッチ感を演出していく必要があると。でも、中島さんが「合っていないな」と感じる家は、庭師さんがそういうことを考えなかったんですかね?

ああ、そういえば美容師さんからも同じような話を聞いたことがあります。Instagramとかで気に入った髪型の写真を見つけて、それを投稿した美容師さんに「これにしてください」とオーダーするんですって。で、美容師さんは言われた通りの髪型にすると。

同感です。もちろんお客さんの要望も大事なんですけど、かといって言われたままに作るのは違うよなぁと。まして、でき上がった後に違和感が生まれることをわかっていて、それを伝えないのはどうなんだろうと。
対談している二人
中島 秀章(なかしま ひであき)
direct nagomi 株式会社 代表取締役
高校卒業後、庭師を目指し庭の歴史の深い京都(株)植芳造園に入社(1996年)。3年後茨城支店へ転勤。2002・2003年、「茨城社長TVチャンピオン」にガーデニング王2連覇のアシスタントとして出場。2003年会社下請けとして独立。2011年に岐阜に戻り2022年direct nagomi(株)設立。現在に至る。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。