「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第123回 夫婦円満の秘訣は干渉しないこと?

え、それを私に聞きます? 私、2回も離婚しているんですけど(笑)。

ええ。私も若い頃はお互い束縛し合って共依存みたいな関係にもなっていましたけど、お互い自立してくると、自分の時間もしっかり持ちたくなると思うんですよ。だから、ちょっと変な言い方ですけど、結婚生活のためには独身時代みたいな自由さもある程度必要なんだろうなと。

ほう。じゃあ例えば中辻さんがエジプトに行く時、旦那さんが家で好きなことをしていてもOKってことですか?

ないですね。だって夫は別にエジプトに興味ないので。きっと私がピラミッド見てキャーキャー言ってるのを見て、夫は「こんなん何が楽しいんやろ」って思うだろうし、私も夫がつまらなさそうにしているのを見て「早く次行った方がいいかな」とか思うはず(笑)。それって絶対お互いに楽しくないじゃないですか。

私はそういうタイプじゃないですね。聞いてもらうことで、かえって相手を悩ませてしまうんじゃないかとか気遣われてしまうんじゃないかとか思ってしまうので。とは言え、何でもパートナーと共有して分かち合えた方がいいんでしょうけどね。

なるほどなるほど。ちなみに今って離婚する夫婦も増えていますけど、稼ぎが悪い・家事をしない・愛情が冷めた・浮気…このあたりが主な理由だと思うんです。中辻さんだったら、どのパターンが別れの決定打になりますか?

そうですね(笑)。私も昔は仕事の話とかしんどいこととかは家に持ち込むべきじゃないという考えでして。だから以前の結婚では、家庭では一切そういう話はしなかったんです。でも今は考え方が変わって、しんどいことや悩みなんかも妻と共有するようにしています。

それも以前の結婚時は「自分が働いて、妻が家の中のことをすべてやる」というのが当たり前だと思っていたんですけど、今はだいぶ変わりました。お金を稼ぐことと家で生活をすることは別のことというか。家の中を運営するために、夫婦がお互いの役割をこなさないといけないんですよね。

いや〜当時の方が時間はありましたよ(笑)。でも今は、「やろうとする気持ち」が大事だと思っています。偉そうにならないように、家族が心地よく生活できるように…そういうことをさりげなくできるような「大人」にちょっとずつ近づいていってる自分が好きですね(笑)。

笑。それで十分だと思います。そういう気遣いって長く一緒にいるとだんだんなくなっていくと思うんです。「相手にどう思われるか」ではなくて「自分が相手をどう思うか」しか考えられなくなってくるというか。…私も気をつけたいと思います(笑)。

あはは(笑)。というか私、もう1回離婚したら「離婚マイスター」を名乗ろうかと思っているんですよ。だって結婚より離婚する方がはるかに大変じゃないですか。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。