第133回 高市早苗さんに期待すること

この対談について

「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。

第133回 高市早苗さんに期待すること

安田

自民党総裁、高市早苗さんが選ばれましたね。この対談が公開される頃には総理大臣も決まっているはずなので、もしかすると日本で初めての女性総理が誕生しているかもしれないですよ。


中辻

本当ですね。そうなっていたらすごいことですよ。

安田

高市さんって世の中的にはすごく評判が良くて、ネットでも好意的な意見が多い。実際私の周りでもいい印象を持っている人が多いんですが、なぜかテレビのコメンテーターなんかには批判的なことを言われていて…。どうしてなんでしょう?


中辻

どうなんでしょうね。でも私も高市さんのことは応援していますよ。もしこのまま総理大臣になったとしたら、内閣への女性起用も過去最多になるだろうって言われてますし。

安田

そうですね。石破さんの時とは風向きも変わるでしょう。とは言え、石破さんだって総理になるまではずいぶん期待が高かったんですけど(笑)。


中辻

そうですよね。総理になった後からいろいろとボロが出ていたというか…(笑)。だから正直なところ、高市さんが実際に総理になられた後の取り組みを見ていかないと、評価のしようがないなと思います。

安田

確かにね。ちなみに今回の総裁選では、麻生さんが後ろ盾についていたじゃないですか。中辻さんは、麻生さんのことはどう思っていらっしゃいます?


中辻

私は麻生さん、結構好きで。若い頃の勢いのある感じとか。ただ麻生さんが裏で采配を振るいすぎてしまうと、高市さんの思い通りにいかなくなっちゃうんじゃないの? という心配はありますよね。

安田

確かに確かに。ただ現実的に、自分をサポートして後押ししてくれる人がいないと、議員にも総裁にもなれない仕組みなわけで。総理大臣になった瞬間に掌返しするわけにもいかないだろうし。


中辻

…ということは、高市さんも麻生さんの言いなりになってしまうんですかね。

安田

わかりませんけどね。ちなみに私は実は石破さんに期待していたんですよ。総理になる前の演説なんかを聞いていて、この人が総理になったら日本も変わるんじゃないかって思っていたので。


中辻

へ〜そうだったんですか。でも実際は…。

安田

そうなんですよ。「あれ? 今まで言ってたことはなんだったんだろう?」ってがっかりしました。


中辻

それでいうと小泉さんも、今回は総裁にならなくて良かったですよね。彼はまだ若いからというのもあるかもしれませんけど、ちょっと温室育ち感が強すぎる気がしていて。こう言っちゃなんですが、夢見がちでフワフワしているところがありません?(笑)

安田

わかります(笑)。いろんな発言を聞いていても、大丈夫かなって心配になるし、さすがに一国の代表になるのはまだ無理でしょうね。世襲だけど、まだ実力がついてきていない印象です。


中辻

ただこの前、40歳くらいの時の麻生さんをテレビで見たんですけど、自分の意思を明確にお話しされていたし、発言力も強かったんですよ。それを見ると、年齢云々ではない気もしますよね。

安田

麻生さんの場合、世襲ではありますが財閥の御曹司で英才教育も受けていますからね。それで言うと、高市さんは世襲でもないし、資産家でもない。めちゃくちゃ勉強をして、本人の努力だけであそこまで上り詰めた人なんですよ。


中辻

いやぁ、そう考えるとやっぱりすごい方ですよね。というか私、ドロドロした人間模様が描かれているドラマが好きなんですけど(笑)。安田さん、『白い巨塔』ってご存知です?

安田

知ってます知ってます。大学病院の話ですよね?


中辻

そうそう(笑)。ざっくり言うと、唐沢さんが演じるお医者さんが大きな大学病院の教授にまで上り詰めるストーリーなんですけど。その中で、教授選を巡っていろんな権力のやり取りとか駆け引きなんかが起こるんですよ。で、今回の総裁選を追いながら、もしかすると自民党内部でも『白い巨塔』みたいなことが起きているのかもって連想しちゃいました(笑)。

安田

いや、絶対そうでしょう。ドロドロだと思いますよ(笑)。


中辻

ですよね? 結局のところ権力闘争でしかなくて、国や国民のことなんて、横に置かれてしまっているんじゃないかと思っちゃって。だからこそ高市さんに期待してしまうわけですけれど。

安田

本当ですね。高市さんが総理になって、今話しているようなことを本当に成し遂げてくれたら、それこそ高市さんは「日本のサッチャー」と言われるかもしれない。そういう歴史に残る人になれるかもしれませんね。


中辻

今の日本って、中小企業からしてみれば決して景気がいいとは言えないですし、頑張ってほしいですね。期待して見ていきたいと思います!

 


対談している二人

中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役

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1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。

安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 

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