第151回 一生使いきれないお金を手に入れたとしても、働き続ける理由

この対談について

「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。

第151回 一生使いきれないお金を手に入れたとしても、働き続ける理由

安田

突然ですが、もしも資産が何千億円とあるような大富豪から「一生困らないだけのお金はあげる。だけど今の仕事は辞めてくれ」って求婚されたとしたら、中辻さんはどうします? 心動きます?


中辻

すごい質問ですね(笑)。えー…それってつまり、完全な専業主婦になるかどうかってことですよね?

安田

そうそう。『マメノキカンパニー』の皆には申し訳ないけど、仕事辞めて大金持ちの妻になります、ってことです。


中辻

それは無理です(笑)。

安田

即答ですね(笑)。


中辻

どう考えても無理でしょ(笑)。責任がありますから。マメノキカンパニーは元々、久保さんとデザイナーの深井と3人で始めた会社ですし、後から入ってきてくれた子たちも私のことを信頼して入社してくれているので。それを「ごめん、私ちょっと富豪と結婚するから、会社辞めるわ」なんて言えるわけがない(笑)。

安田

笑。でも一生使い切れないくらいのお金は、ちょっと欲しくないですか?


中辻

…それはもちろん欲しいですよ(笑)。

安田

やっぱり(笑)。


中辻

あのね、私、毎年、年末ジャンボ宝くじだけはおみくじ感覚で買っているんですよ。で、昔は「10億当たったら何買おう」って、自分のことばっかり考えてたんです。

安田

まあそれが普通ですよ。


中辻

でも最近は考えることが変わってきて。「10億当たったら、2億は会社に入れて事業を大きくして、残りは社員や家族に分けて…」って考えているんですよ。

安田

へぇ、素晴らしい! 完全に事業家の脳みそだ(笑)。


中辻

「会社に2億を入れるとしたら、税金ってどうなるんやろ?」とか真剣に調べてましたから(笑)。だから大きなお金があったら、それを会社のために使ってもっと増やしたいっていう気持ちが強いですね。

安田

事業欲が出てきたってことなんでしょうね。じゃあいくら自由に好きなものが買えるとしても、家でじっとしててくれと言われたら、人生楽しくないと。


中辻

絶対楽しくないでしょうね。1週間くらいだったら仕事のことを忘れて旅行するのもいいかもしれないですけど、それが一生続くとなったら、絶対無理(笑)。やっぱり私は社会と関わっていないとつまらないし、欲しいものすら無くなってしまうんじゃないかなと思いますね。

安田

なるほどなぁ。昔はお金持ちの旦那さんと結婚して広い家に住んで専業主婦として生きていくのが、人生の勝ち組、というような風潮も強かったですけどね。


中辻

でもそれってもし旦那さんが不倫とかして「はい、さようなら」なんて言われてしまったら、もうすがりつくしかないじゃないですか。そういう面でも、自分の足でしっかり立てるようにはしておきたいですね。

安田

ちなみにもし中辻さんが、旦那さんから「俺がしっかり稼ぐし浮気も絶対しないから、専業主婦になってくれ」って言われたら、どうします?


中辻

「それは極端すぎひん?」って言うと思いますね(笑)。「家の中のこともちゃんとやるから、働かせて」って。

安田

へぇ、やっぱり中辻さんって仕事が大好きなんですね!


中辻

好きというか、それくらいしか取り柄がないというか…(笑)。

安田

いやいや、そんなことはないですよ。でもやっぱり仕事するって楽しいですもんね。


中辻

そうですね。ありがたいことに今は事業も成功して、税金をたくさん払うことができている。そうやって社会に貢献できていると実感できるのが、私は嬉しいんです。

安田

納税することが、喜びなんですか。


中辻

ええ。私ね、若い時に国民年金が払えなくて免除申請を出していた時期があって。だからこそ今、泉大津市にしっかり納税して貢献できていることが、自分の中では鼻が高いんです(笑)。

安田

なるほど。この調子で泉大津市の納税ランキング1位を目指しましょうよ(笑)。


中辻

あはは(笑)。前にもお話ししましたけど、泉大津市の市長さんがすごく素敵な人で。自分が納めた税金がしっかり有効活用されているってことを日々いろいろな場面で感じられるんですよね。だからこれからもしっかり働いて、しっかり儲けて、しっかり納税していきたいと思います!

安田

いやぁ、素晴らしいですね。中辻さんは、ものすごく大金持ちと結婚しても仕事を辞めることは絶対ないということ、よくわかりました!

 


対談している二人

中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役

Twitter

1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。

安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

Twitter  Facebook

1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 

感想・著者への質問はこちらから