「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第152回 「顔採用」はありか、なしか。

でしょ? 私も経験ありますけど、面接でもやっぱりその人のルックスをまず見るんですよ。もちろんそれだけじゃないにしろ、かなり重要なポイントであることは間違いない。つまり多くの企業は「顔採用」しているわけですよ。

なるほど。うーん…これを言ったらひんしゅくを買うかもしれないんですが(笑)、それで言うと、私は面接で普通に「可愛いね」とか言っちゃってます(笑)。

ええ。例えば営業職の採用をしようとした時に、ムスッとして愛想の悪い小汚い人よりは、ニコニコ可愛らしかったり爽やかなイケメンの方が絶対いいじゃないですか。でも今は、それをあからさまに言ってはいけない世の中だということなんですね。

そうですそうです。普通に考えて、「この会社で働きたい」と思っているなら、それに合わせた服装やメイクなどで「見た目」を整えて、その上でしっかり笑顔で挨拶するとかハキハキと喋るとかするじゃないですか。

なるほどなるほど。でも例えば体質的に痩せられないとか、体臭がキツイとか、そういった「努力では変えづらい部分」を持っている人が面接に来ても、それを理由に落とすことはしちゃいけないと言われているわけですよ。それはどう思われます?

うーん…体型はともかく、体臭なんて面接前にシャワー浴びてくればそんなに気にならないんじゃないですか? 要は、最低限、人を不快にさせない身だしなみを整えるのって、顔採用云々ではなく「常識」だと思うんです。

そうですよ。AIじゃなくて生身の人間が採用をしているんですから、相手から感じ取ったことが合否の結果に影響するのは当然じゃないでしょうか。

そりゃそうですよ。だってそういう子を採用しても、私1人が面倒をみるわけではないので。他の社員の負担にもなるし、なによりもその子に支払う給与=会社のお金なんだから、会社にとってプラスにならない子はどれだけ可愛くても採用はしません。

偉いな〜。世の経営者さんは「この子と働きたい」って思うと、会社にとってどういう影響があるかというのはそっちのけで、その子のいいところとか社内で役に立ちそうなポジションとかを必死で探し始めてしまうんですよ。で、結果として失敗することが多い。

もちろん容姿も含めた「見た目」が良ければスタートラインは高いですよ。でもタイピングもできない、ビジネスマナーもなってない、電話応対もできないみたいな場合は「もっとスキルアップしてから来てください」って言いますね。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















