「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第153回 女性だけの会社が、うまく機能している理由

今日は「女性だけの職場」って実際どうなのか、というテーマでお話ししたいと思っていまして。中辻さんの会社もそうですが、女性だけしか採用しないことでうまくいっている職場がある一方で、「男性がゼロではやっぱりうまくいかない」っていう経営者の声も聞くことがあるんですよ。

営業数字をアグレッシブに追いかけるような企業カルチャーが生まれにくい、とかですかね。なんていうか「戦闘民族」的なところってやっぱり男性の方が持っていると思うんですよ(笑)。もちろん例外は多々あるでしょうけど。

今の社会って「家族のために外でバリバリ仕事をして、社会で活躍する=できる男」みたいな意識がまだまだ根強いと思っているんですよ。一方で女性は、結婚や出産したら家のことがメインで、たとえ働くとしてもパートで…みたいなパターンが多いじゃないですか。

まさにそうなんです! そうやって、せっかく優秀なのにもかかわらず、前線に立てない女性がたくさんいるわけですよ。だから私は、彼女たちが家庭を大事にしつつ、正社員としてバリバリ活躍できる場所を作りたいんです。

そうなんじゃないかなぁ。あとはお客さんと食事に行ったり懇親会みたいな場に参加したりしていたこともあったんですけど、そういうときにいわゆる「女性として扱われる」ような、居心地の悪さもたくさん経験しました。

はい。当時って「自分はいいものを売っている」っていう思いはありましたけど、やっぱりどこかで「ウチは他社さんより値段が高いよなぁ」って思いながらお客様に提案していたんです。

そうそう。もちろん今は違いますよ? 適正価格…なんなら安すぎるくらいだって思いながら、自信を持って提案しています。でもそれはやっぱり、起業してから7〜8年で培ってきた経験とか成功体験があってのことで。

典型的なのはポスティングスタッフさんとのやり取りですね。時にはどうしても厳しく指摘をしなくてはいけなかったり、ちょっと突っ込んだヒアリングをしたりする場面もあるんですが、そういう時にも女性の方がずっと上手で。角が立たない柔らかいコミュニケーションが自然にできるんですよ。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















