「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第59回 失うものが少ないことが、高い決断力の秘密

何をおっしゃいますか(笑)。今回のベニエ屋さんオープンを始め、中辻さんは自分で決めたことに対する行動がかなり早いじゃないですか。普通は「こうしたほうがいい」とわかっていても、失敗を恐れて動けない人がほとんどなのに。

この対談でも過去の話をいろいろお聞きしてきましたが、どれも「自分で決断・すぐに行動」で(笑)。しかも後悔はなし、という感じですよね。どうやったら中辻さんのような行動力を身につけられるのか教えていただきたくて。

それって、うまくいった記憶しか残っていないだけではなくて?(笑) だって普通だったら「妊娠して結婚してみたら、旦那に借金がありました」っていう状況なら「自分が下した決断が間違っていたな」って思うと思うんですけど(笑)。

どうかなぁ。いつも「まあなんとかなるやろ〜」って感じかもしれない(笑)。別にそれは投げやりな意味ではなくて。私、若い時に散々いろんなことを経験しましたけど、結局のところ大切な娘と健康な体があればなんとなるかなって思い続けてきたんですよね。

そうそう。というか皆さんきっと多くを求めすぎているんじゃないですかね。「失ったらどうしよう」と思っているモノが多すぎるのかも。だって私はある意味、「健康な体」と「大事な娘」しか大切なモノがない。

仰るとおりです。私もお金がなくてどうしようもない時期もありましたけど、結局は何回もやり直してうまくやってこれたので。ある意味、失ったら困るものがほとんどないからこそ、すぐに行動に移せるのかもしれないですね。

思わなかったですね。娘も生まれる直前でしたし、何よりも私が自分でこの人と一緒に歩んでいくと決めて結婚したわけなので。だから借金があるってわかっても「2人で返していけばええやん」って思ってました。

その旦那さんも中辻さんといれば一緒に成功の道を進めたかもしれないのに(笑)。というか今のお話を聞いていて、私はヒラリー・クリントンの話を思い出したんですけど。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。