第26回 有名人の自覚、どれくらいあります?

この対談について

「オモシロイを追求するブランディング会社」トゥモローゲート株式会社代表の西崎康平と、株式会社ワイキューブの代表として一世を風靡し、現在は株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表および境目研究家として活動する安田佳生の連載対談。個性派の2人が「めちゃくちゃに見える戦略の裏側」を語ります。

第26回 有名人の自覚、どれくらいあります?

安田

今回はズバリ、西崎さんの有名人度合いについて。ぶっちゃけ、自分のことを有名人だと思いますか?


西崎

なんとも答えづらい質問ですね(笑)。でもそうですね、多少なりは知ってもらえるようになったなぁと思ってます。

安田

いつ頃からその実感が出てきました?


西崎

Xのフォロワーが1万人越えた頃に、ちょこちょこ声をかけてもらえるようになったんですよ。そのまま3万人くらいいって、その頻度も増えていって。

安田

それは道端で知らない人に、ってことですよね。


西崎

それもありますし、イベントとかセミナーなんかでもそうです。で、XがうまくいったからYouTubeも始めて、それで初年度で5万人くらいまで行ったんですけど。もうね、Xの比じゃなかったですね。一気に知ってもらえた感じがしました。

安田

ははぁ、なるほど。ちなみにXYouTubeではフォロワーを増やすポイントって違うんですか?


西崎

やることはもちろん違うんですけど、「見てくれるユーザーに対して価値のあるコンテンツを発信する」っていう考え方は同じですね。

安田

ちなみにターゲットは経営者ですか? Xはそういう感じがしますけど。


西崎

そうですね。Xで発信しているのは、自分が経営をしている中で感じたこととか学んだこととか。そういう意味では「経営者+意識高めのビジネスパーソン」って感じでしょうか。

安田

ふむふむ。YouTubeは?


西崎

YouTubeは経営者というより、「20代~30代くらいの若手ビジネスパーソン」向けですね。中でも営業系を意識している感じです。

安田

なんでそこをターゲットにしたんです? 会社の売上だけ考えれば経営者にアプローチした方がいい気がしますけど。


西崎

前提として、僕が世の経営者さんたちに対して偉そうに話せるほどの実力がない、っていうのはあるんですけど(笑)。あとはパイの問題ですよね。やっぱり経営者オンリーにすると人数が少なくて、つまり再生数が伸びないんです。

安田

ははぁ、なるほど。つまり再生回数が増えて登録が増えれば、結果的に経営者さんへもアプローチできる。でもいきなり経営者に限定すると、そもそも登録者が増えないから知名度も上がらないと。


西崎

仰るとおりです。そのあたりはけっこう計算してやっていますね。

安田

さすがですねぇ。で、今はどれくらい声をかけられるようになったんです?


西崎

YouTubeのチャンネル登録者が15万人を超えた頃からは、毎日どこかしらで声をかけられますね。まぁでも、それもあって最近はあまり外に出なくなっちゃったんで。

安田

ああ、もはや見つかりたくないわけですね(笑)。芸能人みたいだ。


西崎

いや、お声がけいただけるのは本当に嬉しいんですよ? でもなんていうか、どこで誰に見られているかわからないんで、おかしなことできないじゃないですか(笑)。

安田

そうですよね(笑)。飲食店とかでも、個室じゃないオープンなところで話していたら、「西崎社長があんなこと言ってたよ」なんてSNSに書かれちゃうかもしれない。


西崎

そうなんですよ! 以前もね、「西崎がホテルの地下の店ですごく若い女性と飲んでる」なんて書かれちゃって。でもそれ、焼肉屋で最終面接やってただけなんですよ(笑)。

安田

それは災難でしたね(笑)。まぁでも有名になるってのはそういうことですよね。じゃあどうしても外に行かなきゃいけないときは、変装とかされるんですか。


西崎

いやいや、そこまではしませんけど(笑)。ただとにかく誤解されるようなふるまいはしないぞと。そう考えると、知名度があがるほど「真っ当」になってる気がしますね(笑)。

安田

ああ、悪いことできないですもんね(笑)。


西崎

別に昔は悪いことしてたわけでもないんですけど(笑)。でも外のふるまいだけじゃく、経費の切り方とかもそうだし、もちろんお客様への対応だったり、とにかく間違いのないように経営するようになりました。

安田

なるほど。知名度が上がれば上がるほどいい人になっていく、ってことですね(笑)。面白いなぁ。

 


対談している二人

西崎康平(にしざき こうへい)
トゥモローゲート株式会社
代表取締役 最高経営責任者

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1982年4月2日生まれ 福岡県出身。2005年 新卒で人材コンサルティング会社に入社し関西圏約500社の採用戦略を携わる。入社2年目25歳で大阪支社長、入社3年目26歳で執行役員に就任。その後2010年にトゥモローゲート株式会社を設立。企業理念を再設計しビジョンに向かう組織づくりをコンサルティングとデザインで提案する企業ブランディングにより、外見だけではなく中身からオモシロイ会社づくりを支援。2024年現在、X(Twitter)フォロワー数11万人・YouTubeチャンネル登録者数18万人とSNSでの発信も積極的に展開している。

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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