「オモシロイを追求するブランディング会社」トゥモローゲート株式会社代表の西崎康平と、株式会社ワイキューブの代表として一世を風靡し、現在は株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表および境目研究家として活動する安田佳生の連載対談。個性派の2人が「めちゃくちゃに見える戦略の裏側」を語ります。
第35回 トゥモローゲート流「企業YouTube運用のススメ①」

トゥモローゲートさんと言えばYouTubeですけれども、あらためてそのコツを教えてほしいなぁと。というのもね、私のYouTubeチャンネル、2年以上やっているのにあまりうまくいっていなくて(笑)。

もちろん何でも教えますよ。ただなんというか、「これさえやっておけば成功する」みたいな1つのコツがあるわけじゃなくて。企画、編集、サムネイル画像、動画の長さ、配信本数や投稿時間、ビジネス系エンタメ系みたいなジャンル選びやターゲット設定などなど、いろんな要素が絡んで成り立っているもので。

それでいうと、最初に大事になるのは圧倒的に「配信本数」ですね。そこに関しては自分でコントロール可能じゃないですか。もう自分が出すか出さないか、でしかないので。逆に言うと、YouTube運用で失敗するパターンで一番多いのがこれなんです。配信本数が少なすぎるっていう。

もちろん多ければ多いほどいいですよ。これは僕らの経験上でもそうなんですが、配信本数とチャンネル登録者数は完全に比例します。Xのポスト数とフォロワー数も同じなんですけどね。ただ、1日1本YouTube動画を上げ続けるって現実的には難しいと思うんです。

なるほどなるほど。できるならやった方がいいけど、現実的には週2~3本だということですね。ただ、何でもいいからアップすればいいわけじゃないでしょう? やっぱり視聴者にウケる動画じゃないと意味がないわけで。

そうですね。そこも皆さん意外とできてないというか。経営者さんなんかは特に、「自分の伝えたいこと」をそのまま発信しちゃうんですよ。それが全てダメというわけじゃもちろんないんですが、やはり「視聴者はどんな動画を求めているか」を考えて企画を立てていく必要があって。

見ていてちょっとクスッと笑えるとか、なんか心動かされて感動するとか、すごくためになるとか、方向性はどれでもいいと思うんです。でも、単調だったりわかりづらかったりすると、どんなものでもすぐ離脱されてしまいますね。だからこそ編集力が必要になってくるわけです。

ああ、それでいうと、「カメラ2~3台で撮影して、それを切り替えながら動画編集するといい」という話を聞きました。そうすることでリズムが生まれて単調じゃなくなるんだと。…ただね、私覚えているんですよ。西崎さんと最初にお会いしたときって、iPhone1台で撮影されてましたよね。しかも定点で。

ああ、そうでしたね(笑)。ただ、カメラ1台でもリズムは作れます。「絵変わり」っていうんですけど、5秒や10秒ごとに、アップにしたり引きにしたり、映画風にモノクロにして上下を黒くしたり、みたいな編集を入れるんです。それだけで単調さはかなり軽減されますよ。

ああ、カットもすごく大事ですね。僕らもYouTube始めた当初は、ジェットカットといってほとんど隙間がないくらいにカットしてました。やっぱり今の時代、タイムパフォーマンス(タイパ)重視で、あまり長い動画は見てもらえないですからね。

合わないっていうのは、すごく高くなっちゃうってことですよね。参考までにお聞きしたいんですけど、月30本分の動画を、企画から撮影から編集まで全部やってもらうとしたら、どれくらいの金額になりますか?
対談している二人
西崎康平(にしざき こうへい)
トゥモローゲート株式会社 代表取締役 最高経営責任者
1982年4月2日生まれ 福岡県出身。2005年 新卒で人材コンサルティング会社に入社し関西圏約500社の採用戦略を携わる。入社2年目25歳で大阪支社長、入社3年目26歳で執行役員に就任。その後2010年にトゥモローゲート株式会社を設立。企業理念を再設計しビジョンに向かう組織づくりをコンサルティングとデザインで提案する企業ブランディングにより、外見だけではなく中身からオモシロイ会社づくりを支援。2024年現在、X(Twitter)フォロワー数11万人・YouTubeチャンネル登録者数19万人とSNSでの発信も積極的に展開している。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。