「オモシロイを追求するブランディング会社」トゥモローゲート株式会社代表の西崎康平と、株式会社ワイキューブの代表として一世を風靡し、現在は株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表および境目研究家として活動する安田佳生の連載対談。個性派の2人が「めちゃくちゃに見える戦略の裏側」を語ります。
第39回 嫌われる社長と、嫌われない社長

そうですかねぇ。正論ばかりだと肩が凝りませんか。それに、そういう社長は社員が何か間違ったことをしたらちゃんと叱るわけですよ。確かに理屈は正しいんだけど、社員の側は「正論ばかりいいやがって」とムカついたりする。

そうなんですけど、人間って勝手なものですから、「まともなことばかり言う社長」は嫌になっちゃうんです。逆に言えば、感情じゃなく理性的に受け止めてくれる社員さんって想像以上に少ない。仮に相手が正しかろうが、どうしても会社のせい、社長のせい、あるいは社会とか国のせいにしてしまう。

そうそう。でもね、同じ時代の貧しい発展途上国とか、紛争地域に生まれた子に比べたらずっと幸せだとも言える。「確かに君たちは大変だったかもしれないが、世の中にはもっと大変な人もいるんだ。だから前向きに頑張ろうじゃないか」…どうです? これって「まっとうな意見」に聞こえませんか。

つまり、そういう”ポジティブ”な意見が刺さる人もいると思うんです。そうだその通りだ、だから頑張ろうって思える人もいる。だから、最初からそういう人を採用して組織づくりをすればいいだけなんです。そうすれば社長が嫌われることはないわけで。

ええ。割合で言ったら、「自分で国をなんとかするぞ」って人より、「国にいろいろやってもらいたい」って人の方が圧倒的に多そうですよね。そこでさっきみたいな「日本に生まれただけでお前らはものすごく幸せなんだ」なんて言ったら一発で嫌われますよ(笑)。

うーん、それでいうと、若い人材をもっと政治の場に入れていった方がいいと思いますね。今って政治家の平均年齢がものすごく高いでしょう? これを変えて、20代から何人、30代から何人、40代から何人みたいに枠数を決めちゃうとか。
対談している二人
西崎康平(にしざき こうへい)
トゥモローゲート株式会社 代表取締役 最高経営責任者
1982年4月2日生まれ 福岡県出身。2005年 新卒で人材コンサルティング会社に入社し関西圏約500社の採用戦略を携わる。入社2年目25歳で大阪支社長、入社3年目26歳で執行役員に就任。その後2010年にトゥモローゲート株式会社を設立。企業理念を再設計しビジョンに向かう組織づくりをコンサルティングとデザインで提案する企業ブランディングにより、外見だけではなく中身からオモシロイ会社づくりを支援。2024年現在、X(Twitter)フォロワー数11万人・YouTubeチャンネル登録者数19万人とSNSでの発信も積極的に展開している。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。