「オモシロイを追求するブランディング会社」トゥモローゲート株式会社代表の西崎康平と、株式会社ワイキューブの代表として一世を風靡し、現在は株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表および境目研究家として活動する安田佳生の連載対談。個性派の2人が「めちゃくちゃに見える戦略の裏側」を語ります。
第63回 ブラックな社長が考える「人材採用」の未来とは?

なるほどなぁ。確かに今でもいい会社や人気のある会社なら、Indeedみたいな無料媒体に出しておくだけで優秀な人材が採れちゃったりもしますしね。逆にそういうことができない会社が、莫大な広告費や紹介料を払っている。

つまりね、100点の会社と100点の人材、ここをマッチングしたらお互いにハッピーなんです。双方からすごく喜んでもらえる。でもここって、採用事業をやっている側からするとお金にならないわけですよ(笑)。

そういうことです。50点の会社が100点の人材を入れようと思うからお金がかかる。大きな広告を出したり、上位表示のオプションを付けたりしてね。でもそれって、社会的に正しいことなんだろうか、なんて思ったりして。

そうですねぇ。まぁいずれにせよ、「求人情報をまとめて整理して見せる」ということの価値は徐々に薄くなっていくんだと思います。先ほども話したように、「お金をかけたら採用できる」という世界ではなくなっていくわけで。

確かにリクルート創業者の江副さんが「リクルートブック」を作った頃は、どこの会社がどんな募集しているかなんて知りようがなかったですもんね。教授の推薦とかでしか就職できなかった状況だったから、求人情報をまとめるということ自体に大きな価値があった。

その頃から考えると既に時代は大きく変わっていますよね。実際トゥモローゲートでも、求人広告や人材紹介経由の採用は全体の1割くらいしかないですし。

そうですね。でもそれは現在の求人プラットフォームが全部消えちゃうということではなくて、形態が変わっていくんじゃないかと思っていて。今は求人情報を掲載するサービスですけど、だんだんと「格付け」をするサービスになっていくんじゃないかなと。
対談している二人
西崎康平(にしざき こうへい)
トゥモローゲート株式会社 代表取締役 最高経営責任者
1982年4月2日生まれ 福岡県出身。2005年 新卒で人材コンサルティング会社に入社し関西圏約500社の採用戦略を携わる。入社2年目25歳で大阪支社長、入社3年目26歳で執行役員に就任。その後2010年にトゥモローゲート株式会社を設立。企業理念を再設計しビジョンに向かう組織づくりをコンサルティングとデザインで提案する企業ブランディングにより、外見だけではなく中身からオモシロイ会社づくりを支援。2024年現在、X(Twitter)フォロワー数11万人・YouTubeチャンネル登録者数19万人とSNSでの発信も積極的に展開している。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。