vol.21【自分にとっての当たり前からダイヤの原石のようなピカイチの才能を見つける】

 この記事について 

自分の絵を描いてもらう。そう聞くと肖像画しか思い浮かびませんよね。門間由佳は肖像画ではない“私の絵”を描いてくれる人。人はひとりひとり違います。違った長所があり、違った短所があり、違うテーマをもって生きています。でも人は自分のことがよく分かりません。だからせっかくの長所を活かせない。同じ失敗ばかり繰り返してしまう。いつの間にか目的からズレていってしまう。そんな時、私が立ち返る場所。私が私に向き合える時間。それが門間由佳の描く“私の絵”なのです。一体どうやってストーリーを掘り起こすのか。どのようにして絵を紡いでいくのか。そのプロセスをこのコンテンツで紹介していきます。

自分にとっての当たり前からダイヤの原石のようなピカイチの才能を見つける

仕事とは、自分の才能を生かして人に貢献するもの。そして、才能とは、自分にとって当たり前にできることなのに、他人に喜んでいただける能力です。あまりに当たり前な能力なので、フィードバックで初めて気がつきます。

私にとって、Sさんとの出会いがそれでした。新しいカタチのオーダー絵画のきっかけになったのです。

もう12年ほど前になります。その時はまだオーダー絵画を描いていないばかりか、描くようになるとは思ってもいませんでした。絵をくつろいで楽しんでほしい、と、バーで絵の展示を始めた時でした。気の良い作家さんが運営する小さな隠れ家バー。レトロで、誰もいなくても不思議と人の温もりを感じる場所。すりガラスの窓から柔らかく入る光がまるで洞窟の中にいるような心地さでした。

当時、「画廊で絵を見るのは緊張する」と言われて探して、ここに惚れました。画廊バーではありません。ドキドキして頼み込むと、「門間さんならいいよ。バーが開店するまでの時間に個展やれば?」と、ニコニコいってくれました。昼下がり、バーのオーナーが鍵を開け「あとは好きに使って」と、私独りになる。絵を展示して、お湯を沸かしながら人を待つ。想像通りのゆったりした時間が流れていました。

そこに、Sさんがやってきました。「どうやって個展を知りましたか?」と聞くと、「人づてに聞いて、なんだかおもしろそうだったから」とにっこりしました。
お茶を飲みながらさらに聞くと、ヒーリング関係のお仕事をしていました。率直で飾らないパーソナリティから、Sさんとのふれあいに癒される人たちがたくさんいるのがすぐわかりました。そして、バランス感覚にすぐれたアドバイスをしてくれそうだな、と思ったら、
「実は、以前バリバリのビジネスマンだったのですよ。人生は不思議ですね」と言いました。

そして、「門間さんの絵を見ていると、スーっと気持ちが静まっていきます。自分のエネルギーがあるべきところに落ちつくようです。地に足が着く感覚が強化されるような感じがします。リラックスしますね」とバーを見渡して、しみじみと言いました。

そのあとは、何を伝えたくて描いているのか、をたくさん聞かれました。1時間以上話したあと、「門間さん、分野が違っても、門間さんが人の内面を大切にしているのが絵からもお話からも伝わりました。この絵からどうしても離れ難いので、お願いします」と、Sさんは、青い絵を買いました。

その時の出会いは、Sさんから見たら、

「門間さんにあった時、力強い目をされた、とても素敵な方だな、と思いました。『私が描きたいのは、色々な物をはぎ取って行って、はぎ取って行って、その先の人の内部にあるもの』が強く印象に残りました。スピリチュアルに携わる私には、創造主若しくは宇宙の根源とイコールに聞こえました。

芸術であってもスピリチュアルであっても、何かを突き詰めてゆくと【その作品が表わすものや、その方が語る言葉は同じ方向を指してゆく】のだなと、改めて思いました。
門間さんの絵、本当に素晴らしいです。エネルギーをあるべきところに持ってゆくことによって効率よく力強く働かせる、本来の力強さに気付かせる、そんな作用がある気がします。」

という発見だった、とSさんのブログ記事から知りました。

まっさらな目で深く感じること。プラスもマイナスもすべて受け取ること。すると、物事が、ありのままに見えてくる。
コレはいい、コレはダメと決めつけず、小さなことに一喜一憂しなければ、ゆったりしたバランスある感覚が生まれてくる。あるべき自分の姿が見えてくる。

それを、絵を通じて伝えている自覚はありました。しかし、私の言葉も同じくらい力があると、Sさんのフィードバックからはっきり感じたのです。

「門間さんのお話をもっと聞きたい」絵の購入の後に、Sさんのサロンに伺って色々話をしました。その中で、存在そのものが美しい、という2000年以上前からある芸術の考え方を、私の言葉で伝えることが重要だと感じました。そして、絵と言葉を組み合わせたオーダー絵画ならば、一人ひとりに合わせて、本来のあり方で生きる素晴らしさを伝えられる確信できたのです。

その後、Sさんから、「絵とセッション」を受けたい、オーダー絵画を頼みたいと依頼され、3枚のオーダー絵画を描くことになります。それはまた、別の物語になります。

仕事とは、自分の才能を生かして人に貢献するもの。そして、才能とは、自分にとって当たり前なのに、他人に喜んでいただける能力。あまりに当たり前な能力なので、フィードバックで初めて気がつく。
私自身、Sさんはじめ、たくさんのフィードバックから才能に気づかせていただいてきました。だからこそ、いつでも、《その人にとって当たり前で、私にとってダイヤモンドの原石のように見えるもの》を絶対に逃さない。セッションのたびにいつも思うのです。

 

今回完成した作品 ≫「航海 海の青さと 深さと」

 

 

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 著者の自己紹介 

ビジョンクリエイター/画家の門間由佳です。
私にはたまたま経営者のお客さんが多くいらっしゃいます。大好きな絵を仕事にしようと思ったら、自然にそうなりました。

今、画廊を通さないで直接お客様と出会い、つながるスタイルで【深層ビジョナリープログラム】というオーダー絵画を届けています。
そして絵を見続けたお客様から「収益が増えた」「支店を出せた」「事業の多角化に成功した」「夫婦仲が良くなった」「ずっと伝えられなかった気持ちを家族に伝えられた」「存在意義を噛み締められた」など声をいただいています。

人はテーマを意識することで強みをより生かせるようになります。でも多くの人は自分のテーマに気がついていません。ふと気づいても、すぐに忘れてしまいます。

人生

の節目には様々なテーマが訪れます。

経営に迷った時、ネガティブになりそうな時、新たなステージに向かう時などは、自分のテーマを意識することが大切です。
また、社会人として旅立つ我が子や、やがて大人になって壁にぶつかる孫に、想いと愛情を伝えると、その後の人生の指針となるでしょう。引退した父や母の今までを振り返ることは、ファミリーヒストリーの貴重な機会となります。そして、最も身近な夫や妻へずっと伝えられなかった感謝を伝えることは、絆を強めます。そしてまた、亡くなった親兄弟を、残された家族や友人と偲び語らうことでみなの気持ちが再生されます。

こういった人生の起点となる重要なテーマほど、大切に心の中にしまいこまれてカタチにしづらいものです。

でも、絵にしてあげることで立ち返る場所を手に入れることができます。

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