vol.47【優美 高貴 しなやかに続く白い道|セミナー講師Sさんが一目惚れした絵を飾る場合】

 この記事について 

自分の絵を描いてもらう。そう聞くと肖像画しか思い浮かびませんよね。門間由佳は肖像画ではない“私の絵”を描いてくれる人。人はひとりひとり違います。違った長所があり、違った短所があり、違うテーマをもって生きています。でも人は自分のことがよく分かりません。だからせっかくの長所を活かせない。同じ失敗ばかり繰り返してしまう。いつの間にか目的からズレていってしまう。そんな時、私が立ち返る場所。私が私に向き合える時間。それが門間由佳の描く“私の絵”なのです。一体どうやってストーリーを掘り起こすのか。どのようにして絵を紡いでいくのか。そのプロセスをこのコンテンツで紹介していきます。

優美 高貴 しなやかに続く白い道|セミナー講師Sさんが一目惚れした絵を飾る場合

「札幌の最終便で夜中に東京に着き、今日は朝から過密スケジュールの中動いてきて、友人の紹介でここに辿り着きました。
門間さん、この絵に一目惚れしました!とても素敵です」

それは、まだオーダー絵画を描く前。10年以上前にさかのぼります。四谷のバーで描いた絵を展示している頃でした。

ご友人の紹介で、バーでの個展に訪れたSさんとお話しすると、コーチングとともに、スピリチュアルなワークをするセミナー講師なのがわかりました。

そのSさんが気に入った絵のテーマは<無限億の泉>。無限億は私が作った造語で、心は無限に広く、数限りないことを表しています。そして、泉が、心の中にこんこんと湧き出ているという意味。心に湧き出るエネルギーが、自ら行動する力を呼び覚ます‥‥というテーマです。

まさに、Sさんにぴったりです。さらに、Sさんは、

「黄色にとっても惹かれました。」とニコニコ満面の笑顔です。

その絵はほとんどが黄色で描かれていました。

黄色は、早春の花に多い色。春はこれから何か始まる予感をさせる季節でもあり、希望の気持ちの表現としても使われます。太陽の光の色として、はげまし、温かさも表します。

また、歴史からひも解くと、中国の陰陽五行説の中央の色は黄色で、皇帝の衣服の色。

日本の推古11年(603)の冠位十二階制度では、黄色は徳・仁・礼に次ぐ、大信、小信のくらいの冠位に与えられた冠の色でした。天正7年(1579)、天下統一を意識し天下布武を唱えた織田信長が築いた安土城では、6階から7階は黄金と極彩色に彩られていたと、『信長公記』に書かれています。西洋では、聖人の神々しさを、黄色やゴールドで表すこともあります。だから、神や皇帝シンボル、宗教、神秘性の色であり、光、超自然現象の表現でもあります。

黄色は始まりの予感から、神や皇帝、超自然現象をも表すことができるので、様々な黄色を使い分けて意味を伝えます。

この絵は黄色いグラデーションを使って抽象的に描いていました。色幅が広くていろんなものを自由に想像できるようになっています。見る人がその時々の気持ちで、違う意味を見出して欲しいと考えたからです。だから、幅広い解釈ができる作品でした。

まさに、セミナー講師として多様な人と接するSさんに合っているな、と思っていたら、

「この絵から出てくるエネルギーが、今の私にピッタリと感じました。ぜひ購入させてください!」と、即決されました。そして、この後の言葉に、私は驚きました。

「セミナーで日本全国、時には海外にも仕事にいくので、どこに行っても眺められるように、持って歩きたいと思います。
例えば、来月ハワイにいくので、絵をスーツケースに入れて持ち運びたいのですが、大丈夫でしょうか?」

絵は一つの壁に飾り続けるのが普通ですが、Sさんのひたむきな気持ちが伝わってきました。粉の集積で描かれるパステル画のような絵は移動に向いていませんが、幸いその絵は、水で溶いた顔料(水性の絵の具)で描いていて、振動にも強い技法でした。だから、「はい、どこでも持って歩いて大丈夫ですよ」と、答えることができました。
Sさんはホッとして
「この絵はいろんな解釈を引き出したり、内観や瞑想をしたり、様々な見方ができるとピンときました。それらを積み重ねることで、左脳的な部分にも働きかけられると確信できたので、毎日見れることが嬉しいです。きっと、もっと自分が発展していくと思います
」と笑顔になりました。

そのSさんの言葉は、私が願っていた「絵を通じて人が明るく元気になる。絵は歩いて行かないけれど、絵を見る人が活躍することで、描くことが社会貢献につながる」にシンクロしていました。人と人が繋ぐご縁とは本当に不思議なものです。

その後、「絵専用のスーツケースを買いました!」とメールが届きました。そして、絵から様々なイメージを浮かべて解釈し、心の成長と行動の変化につなげていったSさんは、人気セミナー講師としてさらに全国で活躍して、本も出版しました。

私はSさんと出会った後、様々な方に絵を届けていくうちに、「右脳と左脳を使いこなすセミナー講師が絵を楽しむように、絵からいろんなイメージを浮かべて解釈するのは一般的には難しいことだ。」と気づいていき、一人ひとりに必要な絵の見方をサポートできるオーダー絵画を開発していきます。

そうして生まれてきたオーダー絵画を、数年後にSさんが依頼することになりますが、それはまた別の物語です。

 

 

今回完成した作品 ≫「優美 高貴 しなやかに続く白い道(無限億の泉シリーズ)」

 

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「門間さんに描いてもらい」とひそかに思いを育んておられた皆さま、是非ご確認くださいませ。

https://brand-farmers.jp/blog/monma_vision-paint/

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 著者の自己紹介 

ビジョンクリエイター/画家の門間由佳です。
私にはたまたま経営者のお客さんが多くいらっしゃいます。大好きな絵を仕事にしようと思ったら、自然にそうなりました。

今、画廊を通さないで直接お客様と出会い、つながるスタイルで【深層ビジョナリープログラム】というオーダー絵画を届けています。
そして絵を見続けたお客様から「収益が増えた」「支店を出せた」「事業の多角化に成功した」「夫婦仲が良くなった」「ずっと伝えられなかった気持ちを家族に伝えられた」「存在意義を噛み締められた」など声をいただいています。

人はテーマを意識することで強みをより生かせるようになります。でも多くの人は自分のテーマに気がついていません。ふと気づいても、すぐに忘れてしまいます。

人生

の節目には様々なテーマが訪れます。

経営に迷った時、ネガティブになりそうな時、新たなステージに向かう時などは、自分のテーマを意識することが大切です。
また、社会人として旅立つ我が子や、やがて大人になって壁にぶつかる孫に、想いと愛情を伝えると、その後の人生の指針となるでしょう。引退した父や母の今までを振り返ることは、ファミリーヒストリーの貴重な機会となります。そして、最も身近な夫や妻へずっと伝えられなかった感謝を伝えることは、絆を強めます。そしてまた、亡くなった親兄弟を、残された家族や友人と偲び語らうことでみなの気持ちが再生されます。

こういった人生の起点となる重要なテーマほど、大切に心の中にしまいこまれてカタチにしづらいものです。

でも、絵にしてあげることで立ち返る場所を手に入れることができます。

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