この記事について
自分の絵を描いてもらう。そう聞くと肖像画しか思い浮かびませんよね。門間由佳は肖像画ではない“私の絵”を描いてくれる人。人はひとりひとり違います。違った長所があり、違った短所があり、違うテーマをもって生きています。でも人は自分のことがよく分かりません。だからせっかくの長所を活かせない。同じ失敗ばかり繰り返してしまう。いつの間にか目的からズレていってしまう。そんな時、私が立ち返る場所。私が私に向き合える時間。それが門間由佳の描く“私の絵”なのです。一体どうやってストーリーを掘り起こすのか。どのようにして絵を紡いでいくのか。そのプロセスをこのコンテンツで紹介していきます。
『【対画 メディテーション絵画『気づき』】|画家だから気づいた、主体的な自分になるために見落とされること』
「自分の心のなかほど静かで、面倒ごとから解放された場所はない」といったのは、紀元2世紀に生きたローマ皇帝、マルクス・アウレリウス。哲学者でもあります。
のんびりした平和な生活ではなく、衰退の影が見え始めた帝国に即位して、相次ぐ天災、感染症の蔓延、戦争や反乱という問題に次から次へと立ち向かった人。
環境に振り回されることなく、自分自身のことに専念して、セルフコントロールできるように、自分のためだけに書いていたのが、『自省録』です。
書くことは、マルクス・アウレリウスだけでなく、先行する哲学者のエピクテトスやセネカなどに共通していました。スピリチュアル・エクササイズ=精神修行として行われていました。
現代の私たちも、「書くこと」を生かすことができます。
古代の哲人たちのようには、書けないよ、と言われそうですが、そんな大それたことは私もできません。
ただ、毎日の気持ち、感情を一言でも、一行でも、書くのです。
特殊なオーダーメイド絵画【対話できる絵画】を描くためのセッションで、「書くこと」を伝えて、続けたクライアントに、
「コーチングとか、セラピーとか、いりませんね。
自分で書いて、自分で解決できちゃう。すごいツールが手に入りました!」
と言われました。
コーチングでは、相手の「気づき」を促します。どのように促すかというと、質問、問いかけです。物事に対する認識の「歪み」や「欠如」があるよ、という部分を問いかけると、自然と「気づき」につながるのです。
「気づき」とは、他人から教えらたり指摘されることなく、自ら心で感じ、物事に対して今までとは異なる理解や認識を持つようになることだと言えます。
「他人から」ではなく、「自ら」というのがポイント。これが、自発性を引き出していく威力を発揮します。
では、人は何によって「気づき」を得るのでしょうか?それには、何が「気づき」を妨げているのかを知る必要があります。
「気づき」を妨げる大きな要因は、「思い込み」や「先入観」、あるいは「考え不足(考えたことがない)」といったものであり、物事に対する認識の「歪み」や「欠如」です。
質問は、その「歪み」等の存在を「自ら」知る機会を与え、結果としてそれが「気づき」、すなわち「物事に対しての今までとは異なる理解や認識」へと変わるのです。
書き出しを、上手に軌道に乗せると、コーチにしてもらっていた質問を、自分で自分にできるようになります。
では、何から始めるか?
自分の気持ちや感情を感じる、気づくことにチャレンジしてみよ〜!という感じの、
限りなく軽〜いスタートがおすすめです。
まずは楽しんで、おもしろがって軽やかにやるのです。
コツコツ楽しく。一日一行でも。
継続は力なり。
この気づきノートを書くことをサポートしながら、オーダー絵画を描くときは、
その方ご自身の変化と絵がどのような姿を見せていくか‥‥!!!
という、楽しみがついてきます。
最初は、なかなか、なかなか、、、こんなのがそうなのかなぁー?と思いきり疑問符もつくものです。
でも、ですね。
《書いているだけで変化しているということなのです。なんでもいいので、かく。気付けないことに気づけることが素晴らしい》🎵
実感なくても書き続けるだけで変化してます♪♪♪楽しむのがポイント。
意味がどうとか何も考えなくていいから、書けばいい。
そのうち、勝手に書きたくなることが増え、気づきが増える事は、こんなにも大切な事だったのだ!
という日がやってきます。
だから、一行でも年月日を入れておくとベストです。
私は25年前の気づきノートの一行に目から鱗が落ちる時があります、笑。
私は画家なので、文字を書きつける、のと同時に、絵を描く積み重ねがあります。その体験から、気づきノートは、手書きをお勧めしています。
面白いもので、手書きの文字は、自分では同じように書いたつもりでも、大きかったり、小さかったり、筆圧が強かったり弱かったり、行間が広かったり狭かったり、字が整っていたり走り書きだったり‥‥、さまざまに変化します。
こういった行間からも、自分の気持ちや感情って、浮かび上がってきます。
クライアントには、「手書きだと、文字も一種の抽象画だから、書いた言葉の意味以上に、ストーリーを読み取れます」と伝えています。
私自身、気づきノートは手書きで書いていますし、セッションをしながら書くマインドマップも手書きにこだわっています。
著者の自己紹介
ビジョンクリエイター/画家の門間由佳です。
私にはたまたま経営者のお客さんが多くいらっしゃいます。大好きな絵を仕事にしようと思ったら、自然にそうなりました。
今、画廊を通さないで直接お客様と出会い、つながるスタイルで【深層ビジョナリープログラム】というオーダー絵画を届けています。
そして絵を見続けたお客様から「収益が増えた」「支店を出せた」「事業の多角化に成功した」「夫婦仲が良くなった」「ずっと伝えられなかった気持ちを家族に伝えられた」「存在意義を噛み締められた」など声をいただいています。
人はテーマを意識することで強みをより生かせるようになります。でも多くの人は自分のテーマに気がついていません。ふと気づいても、すぐに忘れてしまいます。
人生
の節目には様々なテーマが訪れます。
経営に迷った時、ネガティブになりそうな時、新たなステージに向かう時などは、自分のテーマを意識することが大切です。
また、社会人として旅立つ我が子や、やがて大人になって壁にぶつかる孫に、想いと愛情を伝えると、その後の人生の指針となるでしょう。引退した父や母の今までを振り返ることは、ファミリーヒストリーの貴重な機会となります。そして、最も身近な夫や妻へずっと伝えられなかった感謝を伝えることは、絆を強めます。そしてまた、亡くなった親兄弟を、残された家族や友人と偲び語らうことでみなの気持ちが再生されます。
こういった人生の起点となる重要なテーマほど、大切に心の中にしまいこまれてカタチにしづらいものです。
でも、絵にしてあげることで立ち返る場所を手に入れることができます。