vol.139【対画 メディテーション絵画「ゆらぎ」】|見落とされがちな内省のポイント

 この記事について 

自分の絵を描いてもらう。そう聞くと肖像画しか思い浮かびませんよね。門間由佳は肖像画ではない“私の絵”を描いてくれる人。人はひとりひとり違います。違った長所があり、違った短所があり、違うテーマをもって生きています。でも人は自分のことがよく分かりません。だからせっかくの長所を活かせない。同じ失敗ばかり繰り返してしまう。いつの間にか目的からズレていってしまう。そんな時、私が立ち返る場所。私が私に向き合える時間。それが門間由佳の描く“私の絵”なのです。一体どうやってストーリーを掘り起こすのか。どのようにして絵を紡いでいくのか。そのプロセスをこのコンテンツで紹介していきます。

『【対画 メディテーション絵画「ゆらぎ」】|見落とされがちな内省のポイント』

 

「経営者には、内省が必要だから、いくつかの内省の勉強会に行きました。
門間さんとのセッションは、色々な質問を門間さんが的確に投げかけてくれるので、いいですね。どこまでも自分を掘り下げたいと思っているからとっても楽しいです。

しかも、門間さんのおかげで新しい内省のやり方に気がつきました」

とオーダーメイド絵画のセッションで言われました。
飲食店の経営をしている社長さんです。

いつも忙しくて、かつ、なかなか白黒がつけにくい複雑な灰色領域の意思決定を迫られている経営者にも、習慣としてリフレクションを実践している人は意外と多いです。

内省は、自分の行動や感情を振り返り、客観的に捉え直す作業。物事を新しい視点で見直して仕事や生活上でより適切な判断をする、内面的な尺度の養成に役立ちます。

ハーバード・ビジネス・スクールのジョセフ・バダラッコ教授も内省(英語でいうとリフレクション)の効用を論じています。さらに、内省を行うための実践的ルールも述べています。

内省という言葉からは孤独な作業がイメージされますが、必ずしもそうではなく、
2人の対話型でもできるし、複数人の研修やイベント、旅行のような非日常的な場も良質なリフレクションの機会となり得るというのです。

実際、その社長さんは紹介で出会い、セッションをする中で、「ああ、いい内省の時間を過ごせました」と喜びました。セッションが、二人の対話型の内省になるのです。

私のセッションの目的は、「その方の本当にほしい絵を一緒に創り上げること」。
その目的に応じて、二人で話をし続けると、「忘れてきた大事なことを思い出した」「事業のアイデアが浮かんだ」などよく言われます。ほしい絵について、私に問いかけられて自分を振り返ったり、考えたりするので、自然と内省ができるのです。

しかも、対話型の内省のいいところは、互いに感情をやりとりできること。私はずっと見ていたい絵について聞いているので、楽しくワクワク探索するように質問します。すると、聞かれたクライアントに私の楽しい気持ちやワクワクする好奇心が共鳴して、なんだか知らないうちに深い内省に導かれていくのです。内省は、眉を顰めて、厳しい気持ちで、やるだけではありません。

私は創造性を広げるような内省をとても大事にします。その人が成長するような内省を目指すのです。それは、楽しい気持ちで、好奇心に満ちて、探索するようなワクワク感を持ってやる内省だというのが、信念です。

だから、「いつの間にかしゃべると思わなかったことも話していた」「自然に思い出せた。嫌じゃなくて楽しかった」と言われることも多いです。

しかも、絵を描くのが仕事の画家と一緒に内省するので、「画像」や「映像」を使った内省ができます。私は、「どうしたら一番ほしい絵が描けるのか?」と考えながら話していますから、セッションの間中、相手の言葉をイメージに変換して聞いています。そして、イメージを思い浮かべながら、相手に言葉で返します。

すると、これも対話型のよいところなのでしょう。画家でないクライアントも、ポイントポイントで、画像や映像を思い浮かべることができるようになるのです。

「今まで幾つかの内省の勉強会に行ってきたけれど、全部、言葉での振り返りだった。画像や映像を浮かべて内省することを、初めて経験できました。内省って、言葉だけではないんだな、と、気がつきました」

「それは、とても素敵な気づきです。画像や映像は、言葉で説明しようとすると、ものすごい文字量を必要とします。言葉で振り返る内省の、何倍も何百倍もの内省ができましたね」

と答えると、社長さんはハッとしました。

言葉で説明できないようなグレーゾーンも、画像や映像なら思い浮かべることができます。
画像や映像を使うことで、内省の幅が、グッと広がるのです。

そして、私が絵にこだわるのは、絵は、一瞬で見終わることができるからです。
一種で、自分が一生見続けたいものが全て見える。
これは、経営者をはじめとして、忙しい現代人にぴったりだと感じています。

実は、本当に毎日眺めても一生飽きないような、心からほしい絵のイメージは、9割以上心の底に眠っています。「こういう絵がほしい」と依頼されてセッションをしてみると、「本当にほしいのはこれだった!」と、違うイメージが浮かび上がるのです。

ことばにならないゆらぎ‥‥、画像や映像で内省すると、自分の心からのイメージに出会えます。それは、自分だけの世界で一番素敵な世界観との出会いです。

 

今回完成した作品 ≫『対画 メディテーション絵画:ゆらぎ』

 

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 著者の自己紹介 

ビジョンクリエイター/画家の門間由佳です。
私にはたまたま経営者のお客さんが多くいらっしゃいます。大好きな絵を仕事にしようと思ったら、自然にそうなりました。

今、画廊を通さないで直接お客様と出会い、つながるスタイルで【深層ビジョナリープログラム】というオーダー絵画を届けています。
そして絵を見続けたお客様から「収益が増えた」「支店を出せた」「事業の多角化に成功した」「夫婦仲が良くなった」「ずっと伝えられなかった気持ちを家族に伝えられた」「存在意義を噛み締められた」など声をいただいています。

人はテーマを意識することで強みをより生かせるようになります。でも多くの人は自分のテーマに気がついていません。ふと気づいても、すぐに忘れてしまいます。

人生

の節目には様々なテーマが訪れます。

経営に迷った時、ネガティブになりそうな時、新たなステージに向かう時などは、自分のテーマを意識することが大切です。
また、社会人として旅立つ我が子や、やがて大人になって壁にぶつかる孫に、想いと愛情を伝えると、その後の人生の指針となるでしょう。引退した父や母の今までを振り返ることは、ファミリーヒストリーの貴重な機会となります。そして、最も身近な夫や妻へずっと伝えられなかった感謝を伝えることは、絆を強めます。そしてまた、亡くなった親兄弟を、残された家族や友人と偲び語らうことでみなの気持ちが再生されます。

こういった人生の起点となる重要なテーマほど、大切に心の中にしまいこまれてカタチにしづらいものです。

でも、絵にしてあげることで立ち返る場所を手に入れることができます。

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