本日の斬り口：最初に戻ってみる
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拙者、竹やぶで
でんぐり返しをしてたころ
全校生徒の前で話す
という機会を
引き受けることが
多かった。
アマゾン川流域の
森林伐採に涙し、
近所に公園をつくる、
という理由で大木が
伐採されることに
憤りを感じ、
見つけたかまきりの卵を
寝床の柱に移植して
その誕生をしげしげと
眺めたりしていたころだ。
理由は不明だが、
担任以外の教師たちから
背中を押され
人前で話すことになった。
4月18日は良い歯の日。
良い歯とはなにか、
なぜ良い歯でいることが大切なのか
良い歯でいるためにできること
だったり、
○月は全校○○月間。
○○とはなにか、
なぜ○○することが大切なのか
〇〇のためにできること
と話す手順を
勝手に決めて、
どんなテーマでも
この手順で話した。
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拙者自身は、
人前で話すことは
キライでござった。
たとえば、
話すことを間違えて
伝えたことがあった。
このときは、
いちいち訂正して、
話し直すのが
いやになり、
いままで話したことは
すべて嘘です。
信じないように。
本当のことは
掲示板に貼ってあるので
何が嘘で本当か、
自分で調べてください。
と言った。
創立以来、はじめて
掲示板の前に
人だかりができ、
どれが本当かを
宝物探しのように
楽しむ人たちと、
これは問題でしょう！
と教育者たちが
職員会議にかけたりと
大騒ぎになった。
しばらく、
自分で調べろの人だ。クスクス
今度は本当のこと言ってね。
と異口同音の
嵐の真ん中に
佇んでいた。
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この出来事の後、
ますます
パンダ侍は
人前で話すことが
得意！だよねー。
と、言われるようになる。
間違ったことを
伝えたのに、だ。
そして、このことで、
ますます人前で
話す機会が
増えていき、
一部の教育者から
調子に乗り過ぎている
と言われ、それらの教育者の
お気に
入りの人たちから
あの子調子に乗っている
と、敵視されていく。
得意とされることは
人の感情の
何を刺激するのか
わからないものだ。
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ってことで
得意とは、自分の好き嫌いにかかわらず、一人歩きする傾向がある。
得意とは
自分の好きを麻痺させるかもよ
でござる。
拙者、最近は得意不得意を考えないでござるよ。
パンダ侍のプロフィール
あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。
育ての先生の
気まぐれから、
こやつは笹薮から
世間に出してみよう
ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。
ある日、笹かまを食べ、
こ、これは笹ではない
と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、
本質を見定めよ。
と天啓をうける。
それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。
腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、
侍だったんですねー。
と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。
生息地：世田谷区界隈ときどき旅
職業：パンダ侍
特技：白黒和合流そもそも斬
苦手：常識、規則、喧騒、争い
好物：笹かま
信条：昼寝と愉快を選ぶ
執筆者：小野裕子
食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億～7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。
ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社）一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事／マスターコンサルタント
