其の佰拾壱(6.ラブと愛の境目を学ぶ)

パンダ侍が斬る【3桁ゾロ目】記念対談

パンダ侍の紹介と110回の連載
 安田からの紹介。「パンダ侍とは?」 

女性と出会うことは稀有な私ですが、こんな面白い人がいたのか!と初対面で衝撃を受けた女性。それがパンダ侍の小野ゆうこさんです。ものの見方が面白い、表現の仕方が面白い、そして彼女が作った「イノベーションカード」がこれまた面白い。ということでイノベーションカードを使ったコンテンツを書いてください!とお願いしました。(イノベーションカードとは?

 のコンテンツについて 

普段のコンテンツはその日のお題から始まります。たとえば「めがね」というお題に対してパンダ侍さんが「イノベーションカード」を一枚引く。するとそこには「違う場所に置いてみる」というメッセージが。「めがね×違う場所に置いてみる」というテーマでパンダ侍があなたの先入観と思考を斬りまくります。これまでの連載を読む

 対談 目次&予定 

1.パンダ侍、境目のそもそもを知る~境目研究家の誕生秘話を知る
2.パンダ侍と境目研究家のウフフな共通点見つかる
3.パンダ侍、自分の境目を問うてみた~照れたり喜んだり
4.パンダ侍、マンガを問われる~焦りを問われる
5.パンダ侍、境目研究家の座右の名をを知る
6.パンダ侍、ラブと愛の境目を学ぶ←今週はここ
7.パンダ侍、宇宙の法則を語り合う
8.パンダ侍、境目研究家からヤバイことを教えてもらう
9.パンダ侍、境目研究家の視点に打たれる~人間ランドを語り合う
10.パンダ侍、不安を問う
11.パンダ侍、人間ランド卒業を問う

パンダ侍、ラブと愛の境目を学ぶ

パンダ侍
パンダ侍

境目研究家から見ると、いまのこの世の中の感じはどうなんですか?

安田
安田
いまの世の中の感じ?
パンダ侍
パンダ侍
うん。
安田
安田
正直、あんまり考えないようにしてまして。
パンダ侍
パンダ侍

安田さんも「考えない」を選択するときがあるんですねー。

安田
安田
あんまり考えるとですね、自分の無力感にさいなまれていくんで。
パンダ侍
パンダ侍
なるほど。
安田
安田
「このままだと、地球を人間が破壊しちゃう」みたいに言われてますけど、でも、そんなに人間ってすごくなくて、地球の表面のカビみたいなもんだとも思っています。
パンダ侍
パンダ侍
どんなカビなんですか?
安田
安田
まあ、「ちょっとがんばったカビ」なんだろうなあと。
パンダ侍
パンダ侍
ちょっとがんばった(笑)
安田
安田
たぶん、宇宙のちゃんとした法則みたいなのものがあり、きれいにそっちの流れに乗っていくんだろうなとは思ってまして。
パンダ侍
パンダ侍
なるほど。
安田
安田
私は「愛とラブの境目」って研究したことがあるんです。
パンダ侍
パンダ侍
愛とラブの境目。なんか、ムフフって波動がきましたよ。
安田
安田
「ラブ」というのは人間がいう「ラブ」というのとはちがうかもしれないんですよ。
パンダ侍
パンダ侍
ふむふむ。
安田
安田
それは、宇宙の法則みたいなものとか、たぶん、それがラブなんだろうなというのが私が考えて至った結論でして。
パンダ侍
パンダ侍
宇宙の法則がラブ。
安田
安田
はい。ラブって「人に尽くす」とか「優しくする」とかっていうような、人間感情の薄っぺらいもんじゃない。
パンダ侍
パンダ侍
ペラペラじゃないぞ、と。
安田
安田
はい。そういうものじゃなく、「こういう方向に行ったら、うまいこといくようにできてる」っていう法則。
パンダ侍
パンダ侍
なるほどー。
安田
安田
大きな川なら、川下のほうに行くと、自分で力を入れなくてもスーッと流れていける。そういうのと同じで、宇宙もある一定の方向に向かって進んでいる。
パンダ侍
パンダ侍
宇宙全体が、進んでいる。
安田
安田
その流れというか、法則に則ってればいろんなことがうまくいく。私はそれを「ラブ」という言葉で表現してるんじゃないのかなあと思って。
パンダ侍
パンダ侍
なるほど。
安田
安田

だから、日本語に訳すると「愛」なんですけど、私的には「愛」より「和」の方に近い。

パンダ侍
パンダ侍
おおー、なるほど。いまおっしゃた「和」って、そもそもどういう意味というか定義で使っていますか?
安田
安田
和の定義ですか(笑)
パンダ侍
パンダ侍
うん。
安田
安田
なんでしょうねえ。いわゆる薄っぺらじゃない、補完しあうってことなんでしょうねえ。
パンダ侍
パンダ侍
ほほー。
安田
安田
深いところで、こう、なんというか、陰陽図と一緒ですよね。
パンダ侍
パンダ侍
陰陽両方の関係性。
安田
安田
良し悪しとか、善悪とかって二極化しがちですけど、結局ぜんぶ一体化してグルグル流れている。だから、勧善懲悪な愛の思想の西洋文化とは真逆なんですよね。彼らのいう「ラブ」って、日本人のいう「和」におそらく近しいんじゃないかなって。
パンダ侍
パンダ侍
統合する流れかー。
安田
安田
私が当時の日本人だったらラブを「愛」とは訳さずに、「和」と訳したんじゃないかな。
パンダ侍
パンダ侍
パンダ侍は、白黒和合流の達人なんですよ。
安田
安田
あ、和合流なんですか。
パンダ侍
パンダ侍
そうなんです。白黒和合流そもそも斬が得意技なんです。
安田
安田
すばらしい。「そもそも」を竹光で斬るっていう技ですね。
パンダ侍
パンダ侍

そうなんです。和合流の「和」っていうのは、いろんな異なるものが関係性を持ち続けられるっていう和なんです。これって、愛ってことだよな、と思ってたんですよ。

安田
安田
同じですね。
パンダ侍
パンダ侍
はい。いまラブと愛のお話を聞いていて、パンダ侍も同じだと、また思ってた次第です。

なが~い対談も折り返し。次回のテーマは「宇宙」です。

 

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パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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