こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。
母の還暦祝いを買いに弟たちと髙島屋の時計屋で時計を買ってたとき、パイロットの弟が立て替えてくれましたが、私が余裕がないのを知って「払う額は少なくていい」と言ってくれました…が、もう1人の弟を指して「こいつは出世するから」と言ってたので、「うちも出世するわ!」と大声で叫んで弟たちを辱めたのがその日のハイライトでした。どうも、優秀な弟たちの姉の亜佑美です。
安田佳生です。
今回はこのような質問をいただいております。30代会社員の方です。質問を端的に申し上げます。中小企業の社長はよく詐欺に遭うのでしょうか?詐欺、あるいは不利な契約をしないよう気をつけるにはどうしたら良いでしょうか?という質問です。義理の父が会社を経営しています。妻への経営引き継ぎに際し経営状況を見せていただきました。営業キャッシュフローはそこそこ黒字でしたが、不審な支出が目立ちました。聞いたこともない上に、高額なパソコンウイルス対策(月5万円。おそらく稼働していない)、その他必要だけれど明らかに高い物がいくつか。義父の得意な分野以外で対処できず、営業マンに勧められるままに契約してしまったのだと思います。中小企業だと大企業と違い何かと社長1人で決めることが多いと思います。また、場合によっては社長という肩書きで乗せられやすくなるのかもしれません。このような状況下でどうやって正しく支出、あるいは契約のリスクマネジメントをするのか、安田さんの知恵をお聞かせください。ということです。
詐欺に遭わないためと、余計な契約をしないため。義理のお父さんから自分の妻に引き継ぐわけですね、経営を。そうすると、いろいろ要らないことに使っていたと。まだ、このぐらいだったらマシですよね、パソコンのウイルス対策ぐらいね。もっと「3人ぐらい愛人を囲ってた」みたいなのがわかっちゃうと。
たしかに、泥沼になっちゃうと。
高額布団とか買ってないだけ。
どうなんでしょうね、これ。会社に限らない気もすんですけど、家庭でもすごい無駄な支出が多い家庭とかあるじゃないですか。必要ない保険入ってたりとか、毎月定例で何か買わされてたりとか。
あと、契約だと、携帯契約多いですよね。
ああ、たしかに。
「数百円だから」とか?
そうそう。「これ入れとけば安くなる」とか言いながら月額払ってるみたいなのも多い。
なんか金子さんは騙されてそうですけどね。
私は全部チェックして、要らないものは全部削って。
ハムスターも要らないんじゃないかっていう(笑)
えーと……まあ……
要りますよね。騙されたわけじゃない?
騙されたわけではないですね、自ら、はい。
栃尾さんはどうなんですか?家で不要なものをチェックするリストとか作ってるんですか?
してないですし、結構、保険とかも最初だけしかチェックしないですし、すごいザルだと思います。
金子さんと栃尾さんのリスナーさんへのイメージが大きく変わりました(笑)
うちは貧乏だから、ちゃんとやっとかないと、マジで1個も金出せないみたいな生活してるけど。
本当に貧乏な人はハムスター飼えません。
ああ、そうだった(笑)
たしかに余裕ありますよ。
ちゃんと数えてるんですか?ヒマワリの種は今日は17種までとか。
何個多いとか?(笑)
それはザルですね。
可愛いものにはザルになっちゃう。
いやあ・・・
会社の場合どうなんでしょうね。家と一緒だと思うんですけどね。社長によるんですよね。ものすごい細かい人がいて、あらゆる書類を自分でチェックしないと気が済まない人っていうのがいるんですよ。そういう人は多分こういう契約絶対しないと思うんです。ただ、それが正しいかどうかっていうと、どうかなっていう感じですけどね。
得意を活かしたほうがいいと思いますよね。つまり、書類チェックが苦手な人がすごいこまめに書類チェックしようとすると、その分の時間が逆にもったいないから、振り分けたほうがいいみたいな感じはありますね。
間違いないですね。僕もどちらかというと、この社長さんを5倍ぐらい酷くしたようなタイプで(笑)
人のこと言えない(笑)
いや、ホントに。僕、だから、周りの社員が当時絶対営業マンには会わせないっていう決まりがあって。会うとすぐ買っちゃうんですよ。
安田さんを営業マンに会わせない?
はい。会わせない。
「社長室に通してはいかん!」みたいな?(笑)
まあ、社長室はなかったんですけど。勧められると必ず買っちゃうんで、「ダメだよ、やっさんに会わせちゃ」みたいな感じで。すぐ不利な契約とかを結ばされちゃって。なんかダメなんですよ、ものすごいいい加減です。
意外。すごい疑ってかかりそうじゃないですか?まず、安田さん。
たしかに。それにまくし立てられた安田さんは、それに「ああ、なるほど」って判を押すんじゃないですか。
なんでですかねぇ。
「まさかそんなウマイ話ないでしょう?」とか言いそうじゃないですか(笑)
どうなのかな、なんであんなポンポン発注してたのかな。なんか面倒臭かったんでしょうね。
ああ、そうですね。
「わかりました、じゃあやっときますよ」みたいな。断るのってエネルギー要るし。
比較検討も時間が要るし。
そうっすね。ホント、僕、極度の面倒くさがりなんで、今、結婚をしてからは奥さんがいろいろやってくれるんですけど。結婚前9年間独身だったんですね、そのときは引っ越したときのクレジットカード会社への住所連絡とかを3年4年やってなくて、前の前の前の引っ越し先ぐらいになってたりとか、あと、貯金通帳を何年もつけてなくて、たまに行ったら「通帳つけてないからつけますか?」とかいって「ああ、そうですか、うん」とか言ったら通帳だけで何冊にもなって1時間ぐらい待たされたりとか。
めっちゃシンパシーなんですけど(笑)。私、結婚して通帳の名義を変えるのを多分5年以上やってなかったです。
おっ、じゃあ僕と栃尾さんが結婚したらドエライことになるね(笑)
ホントそうですね、誰もやらないっていう(笑)
苦手なんですよねぇ。僕、ポストも開けない人でしたからね。「開けなくても何とかなってるっていうことは、開けなくていいんだ」っていうことで(笑)。そうすると、管理事務所とかから溢れ出したら怒られるんで、怒られたら開けにいくっていうふうにしてましたね。
ホントにヤバいやつは電話がかかってくるってことですよね。
そう。そういうことなんですよ。
そういうポストありますね、うちにも。
溢れてるやつ?
はい。あ、社長が住んでるんですね、じゃあ。
いやいや(笑)、いい加減な人が住んでるんですよね。だから、さっき栃尾さんのおっしゃってたように、僕の場合はいい加減だったんで、社長が一番いい加減な会社はしっかりした人に全部契約とかを任せるっていう、社長が勝手に契約しないっていうことが大事ですよね。社長がしっかりしてる場合って、逆にしっかりし過ぎてて会社が大きくなんないことってよくあるんですよ。しっかりしている社長さんの会社の特徴っていうのが、アウトソーシングをすごい嫌うんですよね。つまり、何か外注するときに「いや、それ社内でできるでしょ?」みたいな感じで何でもかんでも社員にやらせようとするんですよ。でも社員は固定給なんで、どれだけ仕事やらせても一定なんで、外にたとえばホームページ作るんだったら「勉強しておまえらで作れ」みたいなので。いろいろ無駄が嫌いな中小企業の社長って、基本的に無駄嫌いなんで、自分のお金なんで、財布の紐を締めてるんですけど、やっぱ中小企業に共通して無駄なのは仕事をできない人の社員の人件費っていう。だから、会社の中で無駄な社員は1人もいないと。彼らを1時間たりとも無駄にしてないみたいな会社ってあんまなくて。なぜかというと、サボってるわけじゃなくて、不得意なことまでやらされちゃってるんですよね。だから、ホームページなんか誰も作る能力とかないのに、「外注したら高いんで」っていうことで安くするためだけに「社内でやれ」みたいなので、結果高くついてるみたいな。役割分担というか、しっかりしてるんだったらしっかりしてない人を1人社長の片腕として置くぐらいのことが大事なんじゃないかと。ちなみに、栃尾さんのダンナさんはすごいしっかりしてるんですか?
テキトーです、結構。
テキトー夫婦ですか。
そうそう、面倒くさがりのテキトー夫婦ですね(笑)
なるほど。
ヤバイ?ヤバいかな(笑)
じゃあ、ここは栃尾先生におまとめで。
お願いします(笑)
恥ずかしいですけど(笑)。ある程度、でも、この不当な契約をしてしまうのは目をつむって得意なことをやったほうがいいとか、あと、しっかりし過ぎている社長もいるかもしれないけど、そういう会社はあまり大きくなりにくい、なぜならアウトソースを嫌うからだという感じですかね。
しっかりしてない人は税理士さんとかチェックしてくれる人がいるんで、ちょっとうるさい経理の人とかに必ずチェックしてもらうとかすりゃいいんで、むしろ、うるさ過ぎる社長のほうが問題かなって思いました。ということで本日は以上です。ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
*本ぺージは、2018年4月4日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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