
いやいや、そんなことはないでしょ(笑)害虫とね、害虫って悪いことする虫ね、益虫っていうのもいるんですね、いいことする虫とね、で、何でもない虫がいるんですけど、これってすごい人間の都合なんですよ、人間にとって害があるかっていうことで。だから、虫の中で「こいつらが悪い」とかいうことじゃないんですね。例えばゴミとかだって、人間が「これはもう使わないからゴミだ」って言えばゴミなんですけど、他の人にとったらゴミじゃなく、例えば「蝿はゴミにたかるから汚らしい」みたいに言いますけど、彼らにとったら普通の食料なわけで、ものの見方によるっていうか。だから、良いか悪いかとかも、例えば寝坊するのとか、夜中寝過ぎるとか、「寝過ぎちゃいけない」って言うけど、でも、寝足りない人にしてみたら寝れることって素晴らしいことだし、逆に朝起きちゃう人、寝ようと思っても寝れない人にとったら寝れないことが悪じゃないですか。目が覚めることが悪で、寝れることは何にも代えがたいぐらい、「明日クビになってもいいから寝たい」みたいな人もいると思うんですよね。

私ちょっと思ってたのが、「人は人、自分は自分」っていう言葉があるじゃないですか、それって今良いのか悪いのかすごい悩んでて、結局「人は人で自分は自分」って割り切れない部分も……いや、違うな、何て言ったらいいんだろうなぁ。ちょっとまた今度言っていいですか?

で、こいつは、人間ってゴキブリ嫌いだけど、あの見てくれだから嫌いなのか、ゴキブリだから嫌いになっちゃうのかっていうのもあると思うんです。私の提案としてはですね、悪い習慣が続くんじゃなくて、悪いと思ってると続けやすくなるっていうか、良いと思ってると続けにくくなるっていうのが、心の中に、我々の中にあんじゃないのかなっていう気がします。ちょっと悪いことってちょっとやりたくなったりするじゃないですか。
*本ぺージは、2018年7月11日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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